ばら苑日記

2025年11月 5日 (水)

ばら苑一般開放 最終日 〜花と人がつないだ時間〜

11月3日(月曜)、一般開放の最終日は、たくさんのお客様にご来苑いただき、ありがとうございました。

秋の一般開放、入苑者総数は30363名でした。


朝のうちは曇り空でしたが昼前には日差しが出て、秋のやわらかな光の中で、バラの彩りがいっそう映えていました。途中、一瞬のお天気雨が降り、バラの花びらに小さな雫が光る、そんな印象的なひとときもありました。

生田緑地ばら苑の園内全景。色とりどりのバラの間を多くの来苑者が歩き、芝生でくつろいでいる様子が見える

咲き誇る花々の間をゆっくりと歩く人々、芝生の上で語らう穏やかな時間——。音楽やダンスなど、華やかなイベントも行われ、多くの笑顔が苑内に広がっていました。

それでは、ファイナルイベントをご紹介していきます!

ばら苑コンサート

TSUBO-KENツボケン(サックス)

ピンクの花柄の幕を背に、サックス奏者の男性が屋外で演奏している。スピーカーとマイクが設置され、観客が集まっている

長年にわたり、ばら苑コンサートにご出演くださったサックス演奏家・TSUBO-KENさん。最終日も心に響く音色を届けてくださいました。ばら苑にぴったりの「Rose」や、川崎市ゆかりの歌手・坂本九さんの「上を向いて歩こう」、そして子どもたちにも大人気の「アンパンマンのテーマ」まで、世代を超えて愛される名曲の数々が苑内にやさしく響きわたりました。 バラの香りと音楽が溶け合うようなひとときは、まさに最終日にふさわしい華やかな締めくくり。訪れた人々の心に、あたたかな余韻を残してくれました。

 

市民テントブース

 garden tree(小物販売)

ストライプ柄の屋根のテントの下に、2人の販売者が立っている。テーブルにはアクセサリーや小物が並び、かごやトレー、段差のある陳列台が使われている
白いテントの下にテーブルがあり、手作りの小物が並べられている。テントの横には青いビニールプールが2つ並び、中には袋入りの小さな景品が入っている。子どもがプールを覗き込んでいる様子が見える
手作りのグッズが並ぶgarden treeさんのブースは、ばら苑の思い出をそっと形にしてくれる優しい空間が広がっています。ビニールプールを使った“お楽しみ釣りゲーム”も登場し、子どもたちの笑顔が絶えませんでした。

akie(小物販売)
赤と白のストライプのテントの下にテーブルがあり、アクセサリーや小物が並べられている。テーブルの後ろには2人の販売者が立っており、来場者と会話している様子。背景には木々の緑が広がっている

一般開放中、冷たい風が吹いた日でも、akieさんのブースは明るい笑顔で、訪れる人々の心をほっと和ませてくれました。今日は晴天に恵まれ、たくさんのお客様がお店の前で立ち止まり、にぎやかで楽しいひとときとなりました。

ワークショップ
(はるひ野チャリティワンデーショップ)
テーブルの上にクラフト材料が並び、女性が小さな子どもに手作業を教えている。子どもは椅子に座り、白い模様入りの服を着ている。テーブルの下にはカラフルなバケツが置かれている。周囲には他の参加者やテントが見える
はるひ野チャリティワンデーショップさんでは、キラキラのビーズを選んで、自分だけのオリジナルケーキをデコレーションする体験が大人気!小さなお子さまが真剣な表情で作品づくりに取り組み、家族で楽しめる優しい時間が流れていました。

前田龍珠園(ワイン販売)
白いテーブルの上にワインボトルが並べられており、テントの下で販売者が来場者と会話している。テーブルには「自然栽培葡萄の自家醸造園」などの文字が印刷された布がかけられている。背景には他の来場者や緑の木々が見える
前田龍珠園のワインブースでは、自然栽培のぶどうから生まれたこだわりのワインが並び、来苑者との会話も弾んでいました。コロナ禍を経て、今では苑内でお酒を楽しめるようになったことが何より嬉しいですよね。グラスを手にした皆さんの表情も晴れやかでした。

ばら苑コンサートも市民テントブースも、小さなお子さまから大人まで楽しめるよう、皆さんが工夫を凝らしてくださっていました。音楽や手作りの品々、温かな想いが、ばら苑を優しく盛り上げてくれていました。本当にありがとうございました。

 

ボランティアさんたち

晴れた屋外で、約50人ほどの人々が半円状に集まり、作業着姿の男性の話を聞いている。多くの人が帽子をかぶり、バケツを持っている。背景には木々の緑と小さな建物が見える

最期の朝礼の様子です。いつも以上に、たくさんのボランティアさんが活動に参加していて、ばら苑への深い愛情が感じられます。

 

ボランティアガイドツアー

ボランティアガイドツアーはバラの香りを実際に比べながら、名前の由来や作出者にまつわる物語を交えて、苑内の見どころを丁寧に案内してくれていました。参加者も多く、何組も増やして対応するほどの盛況ぶり。ひとつひとつのバラに込められた背景を知ることで、バラがより美しく愛おしく感じられます。そして何より、ガイドさんごとに語り口や視点が異なり、それぞれの個性が光るお話が楽しめるのも魅力のひとつです。

男性ガイドが白い帽子をかぶり、来苑者に向かってバラの花を指さしながら説明している。周囲には多くのバラが咲いている
女性ガイドがピンクのバラの前で本を見せながら説明しており、来苑者たちが笑顔で耳を傾けている
手のひらに白いフェルトの花束が握られており、隣には赤茶色のバラの実がついた枝が並んでいる。背景には木の幹と説明板が見える
バラの実が赤く色づいているノイバラ。春はどんな風に花が咲いていたか、「フェルトで作ったバラ」を使って説明しているガイドさんがいました。この可愛らしいフェルトのバラは、手芸が得意なボランティアさんを中心に有志の皆さんが心を込めて作ったそうです。並べて見ると、写真やイラストで見るよりも、サイズや雰囲気がよく分かりますね。お客さんに分かりやすくバラの魅力を伝えたいという工夫が随所に感じられます。

 

受付テント 花の種・缶バッチの配布

青と白のストライプのテントの下に、職員やボランティアが並び、テーブルに資料や小物を並べて来場者に対応している
受付テントでは、ばら苑募金への感謝を込めて、職員やボランティアの皆さんが来場者にお花の種を配っていました。ばら苑は長期閉苑となり、一般開放は暫くお休みとなりますが、職員によるバラの維持管理はこれからも続いていきますので、募金はバラのために大切に使わせていただきます。
緑の作業台の上に、赤いハンドルの缶バッチ製造機と、バラの写真を使った缶バッチの部品が並んでいる
受付テントでは「殿堂入りバラ」の缶バッチも配布されました。使用されたバラの画像は、実際に生田緑地ばら苑で咲いていたものですよ。職員さんがひとつひとつ、手作業でプレスしていました。これがなかなか難しいそうで、すこし円からずれたものがあっても味わいと思ってください(笑)

 

花がら切り

帽子とマスクを着けた人が、ピンクのバラの花を剪定ばさみで丁寧に切っている。足元にはオレンジ色の手箕があり、花がらや枯れた枝が入っている
バラをより美しく見ていただくために、ボランティアさんが一輪ずつ丁寧に花がらや枯れ枝を切ってくださっていました。ボランティアの中には、観察や記録のためにバラの画像を撮りためている方もいて、その長年の蓄積により、2024年に生田緑地ばら苑で見られる約850品種のバラの画像を収めた「ばら苑物語」という記念誌が発行されました。今回の缶バッチにも、その記録画像が活用されています。

 

白い彫像とピンクのバラが咲く庭園の写真に「ばら苑物語」という文字が重ねられている
ばら苑の歩みと、バラが持つ魅力をぎゅっと詰め込んだ記念誌『ばら苑物語』。この冊子は、ばら苑を大切に思う地域の皆さんのご支援のもと、生田緑地ばら苑ボランティア会によって発行されました。ばら苑の歴史や人とのつながりが丁寧に綴られており、現在は川崎市の図書館で閲覧することができます。

 

ブルガリアデー

昨秋の「全国都市緑化フェアかわさき」で大好評だったブルガリアイベントが、今回もばら苑に登場しました。

室内の壁にブルガリアの伝統衣装と風景写真が展示されており、横には「ブルガリア」と書かれたバナーが掲げられている
室内の展示スペースで、壁にブルガリアの伝統衣装と風景写真が飾られている。テーブルには刺繍入りの布やキーホルダー、小物が並んでいる
ブルガリア文化展や販売ブースでは、色鮮やかな刺繍が施された布や、手仕事の温もりが感じられるキーホルダーなどが並び、訪れた人々の目を楽しませていました。壁には美しい風景写真と伝統衣装が飾られ、まるでブルガリアの街角を旅しているような気分に。繊細な模様や鮮やかな色使いに、文化の豊かさと職人の技が光る、心ときめく展示でした。
テーブル越しに、店員側の女性が、透明な小瓶から少量のオイルをお客様の手に垂らそうとしている。お客様は手のひらを差し出し、香りを試そうとしている様子。テーブルには、ブルガリアの民芸品やクッキーが置いてある
職人さんが手彫りした木製の小物入れの中には、やさしくバラの香りがするオイルが入っているそうで、お客様の手のひらに少しつけて香りを確かめてもらっていました。

 

ブルガリア刺繍のワークショップ

室内のテーブルを囲んで、数人の参加者が刺繍に取り組んでいる。中央にはブルガリア人の女性講師が立ち、手元を示しながら丁寧に教えている。テーブルの上には糸や布が並び、参加者たちは集中してバラの模様を縫っている
とても繊細な手作業ですが、バラの刺繍が完成したら良い思い出になりますね。
屋外のばら苑で、ブルガリア共和国大使館の関係者がばら苑職員の案内を受けている。右手前には女性が立ち、満開のバラ「ピース」を眺めている。左側には、男性が並んで立っている。周囲には淡い黄色のピースのバラが咲き、穏やかな雰囲気の中での案内の様子
ブルガリア共和国大使館のご来賓の方々を協会職員で案内させていただきました。
中央にいらっしゃるのが、ブルガリア共和国大使館 通訳・文化部担当のイリヤナ・コストヴァさん。
満開のバラ「ピース」を静かに見つめ、その香りと美しさを楽しまれていました。
左奥にいらっしゃるのは、参事官であり、2025年大阪・関西万博ブルガリア館の館長を務めたゲオルギ・コストフさん。
ばら苑の風景をゆっくりとご覧になっていました。

 

ブルガリアダンスショー

昨秋に続き、民族衣装を身にまとったブルガリアフォークダンスチーム「KOGA」の皆さまが、芝生の上で華やかに舞い、会場を盛り上げてくれました。

芝生の上で、ブルガリアの民族衣装をまとったダンスチームのメンバー、男女が並び、軽やかにステップを踏んでいる。衣装は赤や白を基調とし、刺繍やリボンが施されている。手を取り合い、リズムに合わせて踊る姿から、明るく華やかな雰囲気が伝わる
咲き誇るバラの向こうに、民族衣装のダンサーたちが軽やかに舞う姿
観客の笑顔とともに、異国の文化を楽しむ温かな空気が映し出されていました。

華麗な足さばきと笑顔いっぱいの踊りが会場を包み、見ている人たちも踊りだしたくなってきたところで、みんなで輪になってダンスタイムです。

芝生の上で、ブルガリアの民族衣装を着たダンサーたちがステップを教えて、観客も輪になり、芝生の上で、一緒に踊っている
屋外のイベント会場で、マイクを持った女性が話している横に、赤と白の民族衣装を着た若い女性たちが並んで立っている。背景には花柄のバナーと白いパーゴラが見える
ダンス後には、ブルガリア共和国大使館 通訳・文化部担当のイリヤナ・コストヴァさんから、ご挨拶を賜りました。昨秋からのバラを通じた文化交流の意義や感謝の気持ち、再整備後の生田緑地ばら苑への大きな期待が述べられ、未来へと続く交流の芽が、静かに、そして力強く育ち始めていることを感じました。
屋外のステージで、茶色のジャケットを着た人物がマイクに向かって話している。背景にはピンクのバラ模様の装飾と白い椅子、ベンチ、草花が並んでいる
川崎市建設緑政局 河合征生 局長からは、ブルガリア共和国大使館のご来賓の皆さまや、ダンサーの皆さま、そしてご来苑の皆さまへの感謝の言葉が述べられました。
そして、2031年に向けて、さらに魅力あるばら苑を目指していくことを誓われました。挨拶の中では、ブルガリアのダンスステップが難しくついていけなかったことに触れ、「5年後までに成長しておきます」と笑顔で語られ、会場が和やかな雰囲気に包まれました。

 

ダンスや挨拶も終わり、閉苑まで残りわずかとなると、皆さま、名残惜しそうにバラを眺め、ゆっくりとばら苑をあとにされていました。

長いようで、あっという間。まるで夢のような一日。そして、19日間の秋の一般開放と67年に渡る歴史が、静かに幕を閉じました。


日ごとに花びらが少しずつ開き、ご来苑の皆さまと春ぶりに再会できたバラたち。ようやく膨らみはじめた蕾もたくさんあり、「もう少しだけ見ていたい」と思わずにはいられません。でも、もう会えないと思うと、胸がきゅっと締めつけられるようです・・・この続きは、数年後になるのですね。
 
生田緑地ばら苑は、これまで多くの方々に愛され、支えられてきました。その長い歴史の中で育まれてきた想いが、今も苑内のあちこちに静かに息づいています。そして今回も、ばら苑を大切に思ってくださる皆さまのおかげで、この特別な時間を迎えることができました。
これからの再整備計画がどのように進み、どんなばら苑になっていくのか、皆さまも一緒に想像しながら、やさしく見守っていただけたらと思います。


心からの感謝を込めて——本当に、ありがとうございました。

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2025年11月 3日 (月)

一般開放 最終日です

おはようございます。ついに今日が来てしまいましたね。

長期閉苑前、最後の一般開放日となります。

 

お天気が晴れてよかったです!

開花状況は七分咲きです。

 

本日のバラ「ピース」──希望を咲かせた一輪の物語

ピースの奥に像が見える

 「ピース」は、第二次世界大戦の終わりに名づけられた、まさに平和の象徴ともいえるバラです。 1930年代、フランスの育種家フランシス・メイアン氏が作出したこのバラは、戦争の足音が迫る中でも、バラを愛する人々の手によって戦火をくぐり抜けて守られました。

そして1945年、戦争終結の年にアメリカで「ピース(Peace)」と名付けられ、国連憲章が採択されたサンフランシスコ会議の場にも飾られたと伝えられています。 その名には、「争いのない世界への願い」が込められていました。

このバラは世界中で愛され、戦後のバラブームの火付け役となります。日本でも生活が安定してくると、大阪のひらかたパークや千葉の谷津遊園などにバラ園が誕生。

そして、1958年には向ケ丘遊園にもばら苑が造られる運びとなりました。

2002年、遊園地の閉園により一度は消えかけたこのばら苑も、地域の皆様の署名活動によって守られ、市のばら苑として新たな歩みを始めました。 それから23年、ボランティアの皆様の温かな手と、日本ばら会のご指導のもと、バラたちは今日まで美しく咲き続けてきました。

そして本日、ばら苑は長期の閉苑を迎えます。

2031年頃を目指してリニューアル工事が予定されており、今のばら苑を見られるのは、今日が最期となります。

実はボランティアさんたちも、ばら苑で作業ができるのは今日まで。

再整備後に改めてボランティアの募集がされる予定とのことです。

どうぞ、この瞬間を、心に刻みにいらしてください。

ボランティアのみなさんの集合写真

 

最終入苑は14時30分と例年より早い時間となっていますので、よろしくお願いいたします。

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11月2日(日曜)の市民テントブース

日曜日は、たくさんの出店がありました。
つねに芝生広場でイベントも行われていたので、多くのお客様がテントブースに立ち寄ってくださいました。

赤と白のテントの下で、複数の人が手作り品を並べたり、会話を楽しんだりしている。屋外の芝生広場でのにぎやかな様子

テントの下では、ワークショップが行われていたり、手作りのグッズが並び、地域の温かさが感じられる空間になっていました。

 

テーブルで女の子が作品を見せており、周囲にビーズやバラの飾りが並んでいる。大人と子どもが一緒に楽しんでいる様子
はるひ野チャリティワンデーショップ(ビーズワーク)
はるひ野チャリティさんは、ビーズを使ったオリジナルケーキづくりのワークショップを行っていました。完成品を見せてくれた女の子の笑顔がとても可愛らしく、こちらまで嬉しくなりました。ばら苑の良い思い出になったかな?
テーブルに並ぶ色とりどりのバラ型石鹸を使って、参加者が作品を作っている。屋外のクラフト体験の様子
バラの形をした石鹸を選び、オリジナル作品を作るワークショップも大人気でした。
はるひ野チャリティーワンデーショップは、2011年の東北大震災害時の動物救済活動を目的に発足したチャリティーショップです。
川崎市麻生区はるひ野地域の有志により活動が始まり、獣医師が中心となって東北地域の動物基金に寄付をしています。
売り上げは、全額寄付しています。
テントの下で、店員とお客様が商品を見ながら会話している。テーブルには小物が並んでいる
クレールスリール(小物販売)
クレールスリールさんのブースでは、手に取った小物を見ながら店員さんに質問するお客様の姿が。ひとつひとつの作品に込められた想いが、会話を通して伝わっていました。
テントの中で、施術者がマッサージを行っている。施術台には人が横になっており、周囲には花や飾りがある
気功整体そのて(マッサージ)
ばら苑の中で受けるマッサージは、まさに癒しのひととき。自然の中で心身をほぐす時間は、日常の疲れをふわりと吹き飛ばしてくれそうです。
テーブルに並ぶ色とりどりのつまみ細工の花を、お客様が選んでいる様子
手作りクラブ(つまみ細工)
手作りクラブのつまみ細工は、どれも可愛らしくて選ぶのが大変!お客様が悩みながらも楽しそうに作品を手に取る姿が印象的でした。
青と白のテントの下で、ワインボトルが並び、店員が来客と話している。屋外の販売ブースの様子
前田龍珠園(ワイン販売)
前田龍珠園さんのブースには、ワインを求めるお客様の列ができていました。ばら苑で味わう一杯は格別。
頬をバラ色に染めながら、特別な時間を楽しんでみませんか?

———ということで、日曜日はテントブースも賑わいを見せていました。

 

11月3日の一般開放をもって、ばら苑は長期のお休みに入ります。
残り1日、生田緑地ばら苑へぜひ、起こしください。

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2025年11月 2日 (日)

11月2日(日曜)の催し

今日は本当に朝からたくさんのお客様にご来苑いただきました。
お天気もよく芝生広場では、様々な催し物がひっきりなしに開かれ、賑やかな1日となりました。

 

ばら苑コンサート

昨日に続き、花(オカリナ)さんの演奏が11時45分から芝生広場で始まりました。

着物姿の女性が屋外ステージでクラリネットを演奏している。前方には白い椅子とテーブルが並び、テーブルの上にはペットボトルカバーのぬいぐるみが置かれている。周囲には鉢植えの花もある
花さんがクラリネットを演奏している姿。白いテーブルの上には白い子犬のペットボトルカバーに入ったドリンクが置かれている

花さんによる、クラリネットやオカリナの澄んだ音色が観客の心を優しく包み込んでいました。
白いテーブルにある毛糸で編んだペットボトルカバーのぬいぐるみがちょこんと座り、まるで音楽に耳を傾けているようです。

 

スペシャル対談

12時30分から始まったスペシャル対談では、ローズライフコーディネーターの元木はるみさんと「ガーデンストーリー」編集長の倉重香理さんが登壇されました。

芝生の広場で屋外イベントが行われている。観客は椅子や地面に座ってステージを見ており、年齢層は幅広い。右側には白い柱のパーゴラがあり、つるバラが絡んでいる。その下で人物がマイクを使って話している。背景には青と白のストライプ模様のテントが並び、建物にも同じ模様の屋根がある。周囲は木々に囲まれている

バラが歌詞に登場する音楽を流しながら、ガーデニングの楽しみや草花と触れ合うことで育まれる心の豊かさについて語り合っていました。

屋外のばら苑で女性が白い装飾付きの金属製テーブルと椅子に座り、マイクを使って話している

また、建設局緑政部長 磯部由喜子さんも登壇され、ばら苑の再整備についてもお話がありました。

屋外の白いテーブルに2人の人物が座っている。右側の人物がマイクを持って話しており、左側の人物は静かに座っている。テーブルにはノートや飲み物が置かれている。背景にはバラの花柄の装飾がある

地元に住む元木さんは、向ヶ丘遊園地時代からの思い出を語りながら、バラの専門家として、生田緑地ばら苑は希少なアーリーモダンローズの宝庫であることや、市民ボランティアへの感謝の気持ちを丁寧に伝えてくださいました。その言葉は、まるで花びらのように優しく心に届き、会場は静かな感動に包まれていました。

webマガジン「ガーデンストーリー」にて
「【2025年秋で見納め】67年の歴史に幕。市民が守り抜いた「生田緑地ばら苑」再整備前の最後の一般公開へ」との記事を元木さんが執筆してくださっています。
併せてご覧ください。

GardenStory (ガーデンストーリー)の記事

 

バラに関する講習会

14時15分からは西尾譲司先生の「楽しいバラ作り」が芝生広場で開催されました。

西尾さんが屋外でマイクを持って話している。灰色のジャケットと白いシャツを着ている。前方には白い脚の木製テーブルがあり、花のアレンジメントが置かれている。背景にはバラの花柄のバナーとホワイトボードがある

テキストだけでは分からない、バラ栽培のコツや落とし穴について丁寧に教えて頂きました。

観客が椅子や芝生の上に座り、ステージに立つ西尾さんの方を向いている。ステージの背景にはピンクと白の装飾パネルがあり、「ありがとう ばら園!長年お世話になりました!」というメッセージが書かれている。ステージ上には白い柱のパーゴラがあり、つる植物が絡んでいる

スペシャル対談に続き、多くのお客様が熱心にバラ栽培について講習会を聞いていました。
最後の週末はお天気がどうなるか、ずっと心配でしたが、無事にイベントが開催されてよかったです。

 

市民ブースも賑わっていましたので、別途ご紹介します。

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一般開放 残り1日

たくさんのお客様をお迎えしたロイヤルコーナー

今日は、日曜日とあって、朝からたくさんのお客様にご来苑いただきました。
ありがとうございます。
駐車場が満車になった時間帯もあり、ご迷惑をおかけしました。
明日も混雑が予想されますので、できるだけ公共交通機関のご利用をお願い致します。

 

見本園の多種のバラを鑑賞する人々

現在の開花状況は七分咲き。 秋の空気に包まれながら、バラたちはそれぞれの美しさを輝かせています。

 

本日のバラ紹介:青バラコーナーより
バラには本来、青い色素がまったく存在しないそうです。
青いバラ、その希少性と美しさに惹かれ、長年にわたり交配と研究が重ねられています。
ばら苑の青バラコーナーでは、そんな理想に近づいた品種たちが、静かに、そして誇らしげに咲いています。

淡い紫色のバラが咲いており、花びらには水滴がついている。背景には緑の葉と他のバラがぼんやりと見える

シャルル・ド・ゴール
Charles de Gaulle HT
1974年 Marie-Louise Meilland(フランス)

フランスの政治家の名を冠したこのバラは、気品ある紫色と豊かな香りが特徴です。美しい花形は誇りを湛えているようでした。

淡い紫がかったバラが咲いており、背景には緑の葉と他のバラがぼんやりと見える。葉には水滴がついている

ブルー・リボン
Blue Ribbon HT
1984年 Jack E. Christensen(アメリカ)

ブルー・リボンは、柔らかな色合いと繊細な花形が魅力。陽の光を受けて、花びらがほんのりと輝き、これからリボンがほどけるように開いていくのが楽しみです。

淡い紫色のバラが咲いており、周囲にはつぼみと濃い緑の葉が見える。背景はぼかされている

マダム・ビオレ
Madame Violet HT
1981年 寺西 菊雄(日本)

日本生まれの青バラの代表格。香りが殆どないため花持ちがよく、切り花としても人気がありました。歌手の美空ひばりさんも好きだったことでも有名で、静かな気品が漂う一輪です。

ピンクと白が混ざったバラが咲いており、背景には緑の葉と他のバラがぼんやりと見える

ニュー・ウェーブ
New Wave HT
2000年 寺西 菊雄(日本)

咲き始めはキリリとした花形ですが、徐々に花びらが広がり波のようにフリル状となります。このような花形もHT品種として扱われ、”新しい波”という名前がまさにぴったりです。このバラの向かいの植え込みには、同じく寺西菊雄氏作出の柔らかな黄色が美しいバラ「天津乙女」もあり、作出年は1960年となっています。個人育種家として長年、素晴らしいバラを作り続けていることもプレートを見ると分かります。

 

芝生でのひととき

芝生の広場に多くの人が集まっている。座っている人、歩いている人、テントの前で立っている人などが見える。背景には花壇や木々、小さな建物がある

混雑時にはベンチも満席になることがあり、芝生にレジャーシートを敷いて昼食を楽しむ方の姿も多く見られました。のんびりとくつろげる、そんなところも生田緑地ばら苑の魅力のひとつです。

 

この秋のPhotoスポット

ハート型の花飾りの前に、2人の大人と2人の子どもが座って記念撮影をしている。花はピンク、白、オレンジなどで彩られており、背景には芝生と木々が広がっている

この秋のPhotoスポットでは、可愛い衣装を着て記念撮影をされる方も多く、笑顔があふれていました。ばら苑がリニューアルされて大きくなっても、またこの場所で素敵な思い出を重ねていただけたら嬉しいです。

 

再整備パネルの説明

白と青のテントの前で、複数の人が展示パネルを見ている。パネルには文字と写真が貼られており、説明している人物がいる。背景には芝生と白い柱の構造物がある

リニューアルに向けて、市の担当者さんが来苑者の質問に丁寧に応えていました。ばら苑の未来に関心を寄せる方が多く、パネルの前では熱心なやりとりが続いていました。

 

ボランティアガイドツアー

緑のベストを着た男性が植物を指さしながら説明しており、周囲には複数の人が集まって話を聞いている。背景にはピクニックテーブルと緑の丘が見える

ボランティアによるガイドツアーは大好評で、回数を増やして複数グループで対応していました。バラの見方がぐっと深まる解説に、参加者の皆さんも熱心に耳を傾けていました。

 

今日はイベントも盛りだくさんでしたので、別途ご紹介させていただきます。

 

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11月1日(土曜)&10月31日(金曜) その他の催し

天気も回復し、市民テントブースの皆さんは朝からお客様を迎える準備をされていました。

 

市民テントブース

芝生の広場に複数のテントが並び、中央には青と白のストライプの大きなテントが見える。赤や紺色のテントもあり、テーブルには品物が並んでいる。人々がテントの周りに集まっている
ペーパークラフトで作られた小物入れが並んでおり、上には小鳥の飾りが乗っている。色とりどりの紙で丁寧に作られている
手作りクラブ(小物販売)
手作りクラブのブースでは、ペーパークラフトの小物入れが並び、上にはかわいらしい小鳥がちょこんと乗っていました。
細やかな工夫と温もりが感じられる作品に、足を止める方も多くいらっしゃいました。
緑とオレンジのテントの下で、女性が木製のカウンターに立っている。「ローズミスト」などの文字が書かれた看板があり、バラの香りの商品が並んでいる
PHYBOA AROMA(アロマ販売)
アロマのお店では、ばら苑ならではの「ローズミスト」や香りのスプレーが並び、ふんわりとした香りが風に乗って広がっていました。店員さんの笑顔とともに、香りの癒しを届けてくれます。

 

ばら苑コンサート

ピンクと白の花柄の背景の前で、着物姿の女性がクラリネットを演奏している。ステージには椅子やキーボードも置かれている

芝生広場のステージでは、着物姿の花さんよるクラリネットやオカリナの優しい音色がばら苑に響き渡りました。

 

ボランティアによるトークショー

花柄の背景の前で、複数の人が座って話している。観客は半円形に座っていて、紙を手にしている人もいる。の文字

12時00分からはボランティアによるトークショー「ばら苑がもっと好きになる!?バック・トゥ・ザ・2002」が芝生広場で開催されました。

花柄の背景の前で、中央の人物がマイクを持って話している。両脇には帽子をかぶった方が座っていて、笑顔で聞いている

2002年から活動しているボランティアさんが登壇し、23年間の活動の歴史やばら苑への想いを語ってくださり、会場は笑顔と拍手に包まれました。長く支えてくださったその姿に、感謝と敬意が自然と湧いてきます。

白い椅子に座る人々の前で、ピンク色の布を手渡している場面。スカーフ画像解説:ピンク、ラベンダー、ベージュなどの色の絹スカーフが並び、バラの模様が美しく織り込まれている

トークショーの最後には、永年ボランティアの皆さんへ感謝の気持ちを込めて、バラの花びらで染めたスカーフの贈呈が行われました。

絹スカーフのバラの模様が美しい
たま区染め物愛好会の皆さんと、ばら苑ボランティア有志の皆さんとのコラボにより、花がら切りで廃棄されてきた花びらを使って染め上げたものだそうです。それぞれの色に、ばら苑で過ごした時間の記憶が宿っているようでした。

ボランティアガイドツアー

バラの咲く庭園で、複数の人がガイドの話を聞いている。パンフレットを持っている人もいて、背景には白い柵や像が見える

ボランティアガイドツアーも、回数を増やしてご案内していました。
バラの品種や歴史、育て方などを丁寧に解説してくださり、参加者の皆さんは熱心に耳を傾けていました。ガイドを聞くと、バラやばら苑の魅力を深く知ることができます。

 

KINCHO園芸(株)による「ばらの病害虫対策講習会」

13時45分からは園芸講習会が開催されました。 講師は、全国各地で講習を行っているゴールドグリーンアドバイザーの鈴木志門さん。 病害虫対策の基本から、薬剤の使い方のコツ、散布のタイミングまで、わかりやすい内容を丁寧に教えてくださいました。

スーツ姿の男性がホワイトボードの前に立ち、棒を使って説明している。聴講者が椅子に座って話を聞いており、右側のテーブルにはカラフルなボトルが並んでいる。壁には多くの写真が飾られている

参加者の皆さんは熱心に耳を傾けていました。

白い壁に写真が多数飾られた部屋で、スーツ姿の男性が白いジャケットの女性に緑色の袋を手渡している。他の参加者が周囲に座って見守っている

講習の締めくくりには、じゃんけん大会。勝った方には、バラのお手入れに役立つアイテムが手渡され、会場は盛り上がっていました。

 

10月31日の催し

「うみん(バラヨガ)」

遅くなってしまいましたが、10月31日には「うみん(バラヨガ)」が開催されました。 午前の回には8組ものお客様にご参加いただき、ばら苑の緑の中で心と体をほぐすひとときとなりました。ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。

芝生の広場で、複数の人がヨガマットの上に立ち、両腕を広げて足を曲げるポーズをとっている。背景には木々と透明な屋根の建物、赤と青のストライプのテントが見える
ピンクのマットの上に座った女性が、マイクを持って話している。青いトレーナーと柄のスカートを着ていて、白い猫耳のカチューシャをつけている。周囲には他の参加者や見守る人々がいる

ハロウィンに合わせ猫耳のカチューシャを付けた”うみんさん”
軽やかなトークと、やさしいヨガの誘導に、参加者の皆さんも自然と笑顔に。ばら苑の空気がさらに和やかに包まれていました。

 

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一般開放 残り2日 昨夜の雨から

10月31日の夜は強めの雨が降っていましたが、朝には止んでくれました。
バラたちがどうなっているか気になりましたが、朝からボランティアの皆さんが花がら切りや落ち葉の清掃をしてくださっていて、苑内はすっかり整っていました。

今日は雲がかかっているものの、朝からたくさんのお客様が訪れてくださいました。
現在の開花状況は七分咲きです。

 

ロイヤルコーナーのバラたち

ばら苑を象徴する花の女神フローラ像は、向ケ丘遊園時代の1997年に朝日新聞社より寄贈されたものです。
ロイヤルコーナーが現在のように整備されたのは1992年。この一角には、王族や皇室に捧げられたバラたちが植えられています。

ピンク色のバラが咲いており、背景には白い石像が立っている。バラは手前でくっきりと写っていて、奥の像はぼんやりと見える

クイーン・エリザベス
Queen Elizabeth Gr
1954年 Lammerts, Dr. Walter USA

1979年にバラの殿堂入りを果たした堂々たる品種です。気品のあるピンクの花が、フローラ像とよく似合っています。

朱色がかったオレンジのバラが2輪咲いており、中心に黄色い蕊が見える。葉はつややかで、背景は緑に包まれている

プリンセス・ミチコ
Princess Michiko F
1966年 Dickson, Patrick イギリス

秋になると朱色が落ち着き、より深みのある表情に。気品とやさしさが同居する一輪です。

白と淡いピンクが混ざったバラが咲いており、背景には緑の葉と他のバラがぼんやりと見える

ダイアナ、プリンセス・オブ・ウェールズ
Diana, Princess of Wales HT
1998年 J&P(Zary) アメリカ

現在は「エレガントレディ」という名前で知られるバラ。外側にほんのりピンクが差し、ダイアナ妃の優雅さを思わせるお花です。

赤いバラの蕾が咲いており、背景には同じ色のバラがぼんやりと見える

プリンセス・ミカサ
Princess Mikasa HT
1983年 寺西 菊雄 日本

三笠宮妃百合子殿下に捧げられたバラ。妃殿下が向ケ丘遊園にお越しになり、命名してくださったという特別なエピソードを持つ品種です。

淡いピンク色のバラが2輪咲いています。花はふっくらと開いていて優しい光に包まれています

グレース・ド・モナコ
Grace de Monaco HT
1956年 Meilland, F. フランス

モナコの女王となった女優グレース・ケリー氏に捧げられたバラ。作出者は「ピース」を生み出したフランシス・メイアン氏です。

花弁は白、花弁の淵だけにほんのりとピンク色が入っているバラが2輪、くっ付くように咲いている

プリンセス・ド・モナコ
Princess de Monaco HT
1982年 Meilland, Marie-Louise(Louisette) フランス

こちらも同じくモナコの女王、グレース・ケリーさんに捧げられたバラです。
これからもう少し花弁が開いてくれる予感。外側にピンクが入る優雅な品種で、作出者はフランシス・メイアン氏の奥様、マリールイーズ氏です。

外側に赤い色が乗る華やかな花弁の花、まだ完全には開いていない状態です

ジュビレ・デュ・プリンス・ド・モナコ
Jubilé du Prince de Monaco F
2000年 Meilland, A. フランス

モナコ公レーニエ3世に捧げられたバラです。先にご紹介した通り、レーニエ3世はカンヌ映画祭で女優グレース・ケリー氏と出会いご成婚されました。
作出者はフランシス・アラン氏は、フランシス氏とマリールイーズ氏の息子にあたります。モナコは国旗が赤と白となっており、メイアン一族が人物に合わせて作出したそれぞれのバラを見ることができます。

 

ばら苑を楽しむお客様たち

●ロイヤルな皆様

白い柱のそばに、18世紀ヨーロッパ風の衣装をまとった3人の人物が並んで立っている。左は羽飾り付きの帽子と白いかつらをかぶった男性風の装い、中央はピンクのドレスに扇子を持った人物、右は赤と黒のドレスに紫のリボン付き帽子をかぶった人物。背景には木々と庭園が広がっている

先日、手作りのドレスをご紹介くださった方が、お友達と一緒にご来苑くださいました。右手の赤いドレスの“のみさん”は、向ケ丘遊園地時代から様々な衣装でばら苑を訪れ、撮影をして楽しんでいたそうです。3人が並ぶと、まるでヨーロッパの宮廷庭園に迷い込んだかのような華やかさ。ばら苑の風景が一層ロマンチックに彩られました。

 

●ご家族との思い出

白黒写真。和装の大人が噴水の縁に座り、洋装の子ども2人が水をのぞき込んでいる。背景には多くの人が集まっており、噴水の水が勢いよく吹き上がっている

先日、お母さまと二人で散策されていたお客様にお声がけしたところ、子どものころ、お母さま、おばあさま、妹さんと4人で向ケ丘遊園地に訪れていたという思い出を語ってくださいました。こちらはその当時の貴重なお写真です。噴水のきらめきとともに、家族の笑顔が浮かんでくるような一枚です。

白黒写真。花壇のそばに立つ小さな女の子が写っており、右手には細長い噴水が見える。背景には多くの人々が歩いている様子が映っている

1964年頃の一枚とのことで、今はベッド仕立てのバラが植えられている場所に、かつては「カナール」と呼ばれる水の流れと噴水がありました。少女の笑顔とともに、当時のばら苑の風景が優しくよみがえります。

白黒写真。2人の子どもが石の階段の前に立っている。左の子はワンピース姿で、右の子はチェック柄のオーバーオールを着ている。右端には大人の一部が写っている

ローズガーデンハウス横の石の階段の前で撮られた一枚。ワンピース、おそろいの靴なども本当に可愛らしいですね。

ご家族との楽しい思い出もあり、現在はご自宅付近でバラ栽培のボランティアもされているそうです。貴重な写真をご提供くださり、本当にありがとうございます。

 

●バラ好きになってくれるかな?

屋外の庭園で、大きな白い水鉢の前に立つ幼い子どもと、そばにしゃがむ大人が写っている。水鉢には赤やピンク、黄色の花が浮かんでおり、背景には緑と花が広がっている

雨で花首が折れてしまったバラや、まだ綺麗な花びらを拾って水鉢に浮かべて飾っています。よちよち歩きの小さなお子さんでも、水鉢ならバラを間近に楽しめますね。カナールや噴水はなくなってしまいましたが、水面に揺れる花々が心を和ませてくれるひとときでした。

時を超えて咲き続けるバラたちと、そこに集う人々の思い出。 ばら苑は、ただ花を愛でる場所ではなく、人生の一場面をそっと彩ってくれる特別な場所なのだと、改めて感じさせられました。

懐かしい写真とともに語られる記憶、そして今この瞬間を楽しむ笑顔。 それらすべてが、ばら苑の風景をより豊かに、温かくしてくれています。

 

残りわずかとなった秋の一般開放。 どうぞ、バラとともに過ごすひとときを、心ゆくまでお楽しみください。

 

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2025年11月 1日 (土)

一般開放 残り3日 10月も終わり

午後から天気が崩れるとの予報だったため、午前中は多くのお客様にご来苑いただきました。ありがとうございます。

現在の開花状況は六分咲きです。

予報どおり、午後には雲が厚くなり、閉苑のころには本降りの雨に。今夜の雨がひどくならないことを祈りつつ、ばら苑のバラたちが無事であることを願います。

 

今日、10月31日はハロウィン。
ハロウィンカラーを思わせるバラたちをご紹介します。

オレンジ色のバラが3輪咲いており、濃い緑の葉に囲まれている。バラはふっくらと開いていて、背景には別のバラ株と木製の柵が見える

アンバー・クイーン
Amber Queen F
1983 Harkness イギリス

その名も「琥珀の女王」。艶やかなオレンジ色の花弁が陽光を受けて輝き、まるで宝石のような存在感です。

紫がかったバラが複数咲いており、背景には土の小道と他のバラ株が見える。空は曇っていて、柔らかな光が花に差している

ロイヤル・セレブレーション
Royal Celebration F
2004 Carruth アメリカ

咲き進むにつれて紫がかる「ブルーイング」が現れ、よりシックな雰囲気に変化していました。ハロウィンの夜を思わせるような、深みのある色合いが今日は一段と印象的でした。

濃い黄色、淡い黄色とが混ざったバラ、満開のものから開きかけまで蕾が沢山ある、背景には他のバラ株と歩く来苑者の姿が見える。空は曇り空

キャラメル・アンティーク
Caramel Antike F
2005 Kordes ドイツ

咲き始めはころんとした形、開くとボリューム満点の花姿で、毎日変わりゆく姿を長く楽しめるのも魅力です。プレートには、ティーのシールが貼ってあり、紅茶のような甘い香りがします。

濃い赤紫色のバラが一輪、しっかりと開いている。背景はぼかされており、他のバラ株が見える

オクラホマ
Oklahoma HT
1964 Swim & Weeks アメリカ

濃厚な香りが特徴のオクラホマ。パパ・メイアンやミスター・リンカーンと交配親が同じことでも知られています。深い紫がかった花色と花弁が、秋の空気に凛と映えていました。

淡いオレンジ色のバラが一輪咲いており、背景には芝生と白い構造物が見える

オール・ユアーズ
All Yours HT
2011 Carruth アメリカ

「あなたの好きにしていいよ」という名前の通り、花形も大らかで自由な印象。やわらかな色合いとふんわりとした花姿が、ばら苑の空気にやさしく溶け込んでいました。

濃い赤のつぼみが2つ、葉の間から顔をのぞかせている。背景は緑の葉で覆われている

黒真珠
Kuroshinjyu HT
1988 京成バラ園芸(鈴木省三) 日本

蕾は本当に黒々としていて、まさに「黒真珠」の名にふさわしい存在感。小さな水滴が花弁につき、キラキラとラメが入ったように輝いていました。

バラには本当に、さまざまな色がありますね。
今夜は、お客様が帰ったあとの静まり返ったばら苑で、石像たちがこっそりハロウィンパーティーを開いているかもしれません。

 

明日から11月。ばら苑の一般開放も、いよいよ残り3日となりました。 ファイナルイベント情報も公開されていますので、ぜひチェックして、秋のばら苑の最後のひとときを心ゆくまでお楽しみください!

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2025年10月31日 (金)

10月30日(木曜)のイベント他

屋外のイベント会場で、青い着物を着た女性がクラリネットを手に笑顔で立っている。背後には「ありがとう ばら苑! 新たな未来へ!」と書かれたピンク色の幕があり、バラの花の模様がデザインされている

クラリネットを手にした着物姿の花(はな)さん。
「かわさきジャズから、ばら苑で演奏させてもらい、きれいなバラを目の前に演奏できて楽しいです」とのコメントも。
バラの香りに包まれた会場に、柔らかな音色が響き渡りました。

広い芝生の前にステージがあり、多くの観客がベンチや芝生の上で座って演奏を聴いている。奥にはバラの垣根と青空が広がり、穏やかな秋の日差しが差し込んでいる

澄みわたる秋空のもと、芝生広場にはたくさんのご来苑者さまが集まりました。心地よい風に揺れるバラの香りとともに、クラリネットとオカリナの音色がばら苑全体を包み込んでいました。

次回、花(オカリナ)さんのコンサートは 11月1日(土)・2日(日) に開催予定です。ぜひ、ばら苑の秋を音楽とともにお楽しみください。

 

 

市民テントブース

青と白のストライプのテントの下に、複数のテーブルが並び、来苑者が手作り品を見ている。背景には花壇や木々が広がり、空は晴れている

お天気にも恵まれ、来苑された方々が、作り手の想いが込められたハンドメイドの小物を手に取りながら、ゆったりとした時間を楽しんでいました。

2人の出店者がテーブルの後ろに立ち、ハロウィン風のチャームを手に笑顔で見せている。テーブルにはビーズアクセサリーが並んでいる
ビーズクラブ(小物販売)

おすすめの手作りハロウィンチャームを見せていただきました。ビーズやアクセサリーを使った細やかな手作業は、どれも可愛らしく、季節感もたっぷり。見ているだけで楽しくなるような、遊び心のある作品が並んでいます。

女性がテーブルの後ろに立ち、手作りのアクセサリーを並べたブースで販売している。テーブルにはヘアゴムやピアスなどが整然と並び、背景には緑が広がっている
garden tree(小物販売)

garden treeさんは、学生時代に向ケ丘遊園地のプールやスケートリンクでアルバイトをされていたそうでです。「思い出の場所だから」と出店してくださっていることを知り、心がじんわりと温かくなりました。作品にも、その想いがそっと込められているように感じました。

 

ボランティア活動日
帽子と手袋を着けたボランティアさんが、花壇のそばでしゃがみ込み、剪定ばさみでバラの手入れをしている。足元には落ち葉や花びらを集めたオレンジ色のバケツが置かれている

苑内美化のため、花壇の雑草や落ちた花びら・葉を丁寧に取り除いてくださっているボランティアさん。落ち葉を拾うことで病気の蔓延を防ぎ、バラたちが健やかに咲き続けられるよう支えてくださっています。

剪定ばさみを持ったボランティアさんが、バラの枝先に手を伸ばしている。腰には道具を入れたホルスターをつけ、作業に集中している様子

終わりかけた花を丁寧に切り取る「花がら切り」。秋は花数が少ないため、色が残っている花は極力残すよう職員さんからの指示もあり、判断がとても難しい作業です。1輪ごとの状態と全体のバランスを見ながら、慎重に手を入れてくださっています。

バラの花壇の前で、バケツを持ったボランティアさんが、お客様に何かを指さしながら説明している。周囲にはバラの花が咲いている

ボランティアさんが、お客様にプレートの見方をご案内していました。バラの名前、作出者、作出年、香りのシールなど、プレートにはたくさんの情報が詰まっています。香りのシールの意味は、パンフレットにも詳しく紹介されていますよ。

植え込みの中で作業するボランティアさんと、それを興味深そうに見つめるお客様。バラのそばで、手元に集中している様子がうかがえる
屋外のばら苑で、人物が満開のピンク色のバラを両手でそっと支えている。片方の指にはビニールテープの粘着面を外側にして輪っか状にしたものがはめられている。バラの蕾や葉につく蛾の卵をテープで1つずつ取っている

植え込みの中で、ボランティアさんがテープを使って蛾の卵を1粒ずつ丁寧に取っていました。タラコ1粒ほどの小さな卵に、お客様も「こんなに小さいの〜!?」と驚かれていました。よく見ないと気づかないものですが、集中していると不思議と見えてくるそうです。

お天気も良く、苑内のあちこちで、お客様とボランティアとの会話に花が咲いていました。バラの名前や香り、育て方の話題など、自然と笑顔が広がるひととき。ばら苑の魅力は、花だけでなく、人と人との温かなつながりにもあるのだと感じさせてくれる光景でした。

 

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2025年10月30日 (木)

一般開放 残り4日 歴史を見守るバラたち

今朝は冷え込みが厳しく、肌寒さを感じる一日の始まりでした。
日中には、少しでも暖かな日差しが差し込んでくれることを願いつつ、今日もばら苑のバラたちは静かに咲き進んでいます。

現在の開花状況は六分咲きです。

 

白い木製のアーチにバラが絡まり、奥に色とりどりのバラが咲く庭園の小道

 

秋のばら苑は、春とはまた違った趣がありますね。
本日は、見本西苑を中心に、歴史あるバラたちをご紹介します。

花弁の内側が赤く、外側は淡いオレンジ色のバラが、葉の間から元気に顔をのぞかせている。花はしっかりと開いており、周囲の緑に映えている

オータム
Autumn HT
1928 Coddington アメリカ

入口右手で鮮やかに咲くオータム。赤とオレンジのリバーシブル花弁が印象的で、訪れる方を明るく迎えてくれます。秋の空気の中では、色がより深く濃く感じられ、季節の移ろいを彩る一輪です。

赤いバラが咲いているが、雨に濡れた花弁が固まり閉じ気味で、花が綺麗に開かない様子。周囲には濃い緑の葉が広がっている

マーガレット・マグレディ
Margaret McGredy HT
1927 McGredy, Sam Ⅲ イギリス

寒さや雨の影響で花弁がしっかりと開かない状態(ボーリング)になることもありますが、それでも鮮やかな赤が目を引く品種です。ピースの交配親としても知られ、歴史の中で重要な役割を担ってきたバラです。

淡いピンク色のバラが2輪、やさしく咲いている。花弁はふんわりと重なり、葉はつややかで健康的

ハリニー
Harriny HT
1967 LeGrice イギリス

つややかな葉とやさしいピンク色が美しいハリニー。静かな存在感が魅力で、そっと咲く姿に心が和みます。秋のばら苑に、やさしい彩りを添えてくれるバラです。

ピンクのバラが咲いており、中心には黄色い蕊が見える。花首は細く、ややうつむき加減で咲いている

マダム・コシェ=コシェ
Mme Cochet-Cochet HT
1934 Mallerin,C. フランス

花首が細く、柔らかな印象のバラ。ピンクの花弁に黄色い蕊が映え、アーリーモダンローズらしい繊細さと優雅さを感じさせてくれます。風に揺れる姿もまた、魅力のひとつです。

淡い黄色のバラが咲いており、中心にピンク色が差している。花弁はやわらかく、光を受けて優しく輝いている

マリー・マーガレット・マクブライド
Mary Margaret McBraide HT
1942 Nicolas アメリカ

外側が淡い黄色、内側がピンクのリバーシブル花弁。やさしい色合いが秋の光にやわらかく映え、見ているだけで心がほぐれるような一輪です。

奥まった場所に、淡い黄色のバラが一輪だけ咲いている。周囲は緑に囲まれ、静かな雰囲気

マーメイド
Mermaid HBc
1918 Paul,W. イギリス

アーリーモダンローズではありませんが、奥にひっそりと返り咲きしていたのでご紹介します。フランスの画家、モネも自宅で栽培していたと言われるバラです。

 

生田緑地ばら苑には、長い年月を経て守られてきたバラたちが静かに咲いています。 今しか見られないこの風景を、ぜひ感じにいらしてください。皆さまのご来苑を心よりお待ちしております。

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