ばら苑日記

2025年5月18日 (日)

春の一般開放 11日目 雨のばら苑

開花状況は引き続き “ 見頃 ” となっています。

昨日(5月18日)は、雨でしたが、多くの方がばら苑に来てくださっていました、ありがとうございます。
小雨の中でも、ばらの香りに包まれる感覚は、ばら苑ならではですね。

 

中央通りの眺め

白い少女像の前には花手水があり、剪定で出たバラを浮かべてあります

 

バラの丘からの眺め

中輪房前のバンブリッジ、ピンク色のバラがたくさん咲いています

天気が悪く、キッチンカーの出店は朝から中止でした。

Cherish Ballet Theatre(バレエ)は、一旦中止のお知らせをしていましたが、可能であれば開催できるよう出演者のみなさまが待機し、最後まで天候の回復を待っていました。
残念ながら中止となりましたが、植物にとっては雨も必要ですから、こればかりは仕方ないですね。

雨の中、ボランティアが来苑者にガイドをしている画像

そして、雨の中でもボランティアの方々は花壇の作業されていました。
ボランティアガイドもあり、傘をさしてお客様は苑内を散策していました。

 

イングリッシュローズコーナー

花についた水滴や、花の中に溜まった水で花が下を向いてしまっています

お昼を過ぎると雨が強くなり、風も強くなってきました。

雨風のため花びらが散ってはいますが、つぼみのバラたちが、この後の日差しで開花し、皆様のお越しをお迎えしてくれると思います。

 

水たまりができた駐車場の様子

昨日の駐車場の様子ですが、水たまりが残っていると駐車できる台数が減ってしまうとのことです。

 

一般開放中の土日祝日は、駐車場及び周辺道路が大変混雑します。満車時は駐車をお断りすることもありますので、できる限り公共交通機関でのご利用をお願い致します。
利用者の皆様にはご不便をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。

 

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2025年5月17日 (土)

春の一般開放 10日目 ばら苑で至福のひととき

今日は朝から雨となっています。

予定していたバレエは、お天気次第となったようです。

開花状況は引き続き“ 見頃 ”となっています。

早咲き品種は見ごろを過ぎたものもありますが、遅咲きの品種はまだ蕾が沢山ありますのでご安心ください。

 

香りの良いバラを集めたコーナー

ローズレッド、アイボリー、紫などの花色のバラたちが咲き始めたところ

品種によって香りが違うということがよく分かるコーナーです。

横を歩くだけでバラの香りに包まれますよ。

 

 

エリナ

ライトイエローの花色のエリナ、まだ咲き始めの蕾も多いです

エリナ
Elina  HT
1984年  Dickson,Patrick  イギリス

遅咲きのエリナも、これから満開になっていくところなのでワクワクしますね。

 

早咲きの品種は花びらが落ちるようになってきたので、ボランティアの皆さんや職員たちは花がらを切る作業に勤しんでします。

枯れてきたバラを切り、落ちた花びらを集めて清掃するボランティアさん

花びらも片づけて綺麗になりましたね! ※5月15日(木曜)撮影

 

さて、5月16日(金曜)は市民ブースにて「前田龍珠園 」さんがワインやビールを販売していました。

バラをバックに市民ブーステントでビールやワインの販売をしている男性の画像

おいしい飲み物を楽しみながら、ばら苑で至福のひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか?

 

ということで、今日はお酒にちなんだ名前がついたバラをご紹介します。

 

ストロベリー・ダイキリ

ピンクの可愛らしいふわふわと開いたバラです

ストロベリー・ダイキリ
Strawberry Daiquiri  HT
2009年  J&P アメリカ

ラム酒をベースにイチゴを使ったカクテルの名前がついたバラです。
見た目も色も、とてもかわいいですね。

 

サングリア・ナイト

ダークレッドの色合いがワインのような平咲き、半八重のバラです

サングリア・ナイト
Sangria Night  F
2016年  Sproul  アメリカ

画像は少し前に撮影したものなので、現在は咲き具合が違うかもしれません、ご了承ください。
赤ワインに果物やスパイスを入れたスペインの飲み物、サングリアの名前がついています。
ワインレッドの色あいが目を引きます。

 

バイヘンシュテファン

石柱を緑の葉っぱで覆いつくすバラ、バイフェンシュテファン

バイヘンシュテファン
Weihenstephan  S
1964年  Kordes DEU

南ドイツにある最古のビール醸造所の名前がついたバラです。
こちらは石柱に誘引されていて、これからまだまだ咲きそうですね。

中輪房咲き、ローズピンクの丸弁半八重のバラです

 

お酒や飲み物の名前がついたバラは、他にもあるのでまたご紹介したいと思います。

「前田龍珠園」さんは、5月18日(日曜)、24日(土曜)、25日(日曜)も出店されるようなので是非、おいしい飲み物とバラをお楽しみください。

 

5月18日(日曜)の予定

キッチンカー
 まんぷくキッチンカー(ホルモン焼きそば)
T-CEREPE(クレープとベビーカステラ)
 
市民ブース
ハンドメイドクレールスリール
ちえの店
前田龍珠園
ハンドメイド
 
ばら苑コンサート
Machida Jazzoo Quintetマチダ ジャズー クインテット(ジャズ)
出演時間:10時50分〜11時30分
 
吉野 悟・小林宏衣 JAZZ DUOジャズ デュオ(ジャズ)
出演時間:①12時10分〜12時50分、②13時30分〜14時10分

公開中の土日祝日は、駐車場及び周辺道路が大変混雑します。満車時は駐車をお断りすることもありますので、ご了承ください。
できる限り公共交通機関でのご利用をお願い致します。

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2025年5月16日 (金)

春の一般開放 9日目 秘密の花園

春の一般開放も折り返し地点となりました。

開花状況 引き続き“ 見頃 ”となっています。

ばら苑では満開のバラたちが咲き誇っています。紹介しきれないくらい見どころが沢山ありますよ。

 

赤いバラを集めたコーナー

大きな株に大輪の赤いバラがたくさん咲いています

バラはやっぱり赤と仰る方も多いですね。
赤い大輪のHT(ハイブリットティー)が並ぶこちらのコーナー、かなり咲き進んできています。

 

スペックス・イエロー 

黄色いバラ、花びらの先端が尖るように咲いています

スペックス・イエロー
Spek's Yellow  HT
1950年 Verschuren-Pechtold;J & P オランダ

黄色、赤、ピンクと鮮やかな色が目を引きますが、この「スペックス・イエロー」は存在感が際立っているような気がします。
ばら苑に1株しかない品種の1つです。

 

オールドローズコーナーのガゼボ

ガゼボに白いバラがたくさん誘引されています

ガゼボとは、休憩場所や修景のために建てられる西洋風の建物を指すそうです。
ドーム型のガゼボに誘引されたバラも日ごとに開いてきました。
満開になると全体が白く覆われて、記念撮影をする方が多い人気の場所です。

 

「Under the rose」という慣用句があり、直訳すると「バラの下」となるのですが、ギリシャ神話が元になり「秘密に」「内緒で」という意味があるそうです。バラに囲まれたガゼボを見ると、そのフレーズを思い出します。
そして生田緑地ばら苑は「秘密の花園」と呼ばれることもあるようです。
多摩丘陵のみどりに囲まれた静かな場所だからでしょうか?
もしくは期間限定公開だからか・・・もしかしたら秘密にしたくなるほど素敵な場所なのかも知れませんが、せっかくなので多くのみなさまに素敵なばら苑を楽しんでいただきたいです。

 

秘密の花園への入口!? ガーランド(花綱)

柱と柱の間に綱を渡し、柱や綱につるバラを誘引して花綱として見せています。色はピンクと白のバラが誘引されています

駐車場とオールドローズコーナーの境にあり、今とても綺麗に咲いていますよ。

花や植物を編んで作った飾りのことをガーランドと呼ぶそうで、日本語では花綱と言ったりするようです。

 

杉の木に誘引

つるバラが杉の木に誘引してあります

先ほどの花綱は枝が長く伸びるランブラーローズを中心に「アルベリック・バルビエ」「ティー・ランブラー」「ポールズ・ヒマラヤン・ムスク・ランブラー」「フランソワ・ジュビランビル」「春風」と続き、全長では50メートル近くありそうです。
途中からは杉の木に誘引され、春の風が吹くと枝先が優しく揺れてとっても素敵です。
ここは木陰にもなっていてベンチもあるので、座ってゆっくりとバラを眺めるのもおすすめです。

 

気温が高いと、日に日に景色が変化していきます。
花殻切りが必要になってきた品種もありますが、バラの開花や成長を間近に感じて頂けたら嬉しいです。
春しか見られないこの景色、一般開放は5月25日(日曜)までです。
みなさまのご来苑をお待ちしています。

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2025年5月15日 (木)

春の一般開放 8日目 春がメインのつるバラたち

昨日、今日と暑いくらいの日が続いています。

ばら苑は日陰が少ないので、熱中症対策や日焼け予防をよろしくお願いします。

開花状況は引き続き “ 見頃 ” です。

 

現在のばら苑の状況はこちらです。

小田急遊園地時代には水の流れ(カナール)がありました。

そのカナール跡地に沿って植えられたフロリバンダローズ(四季咲き・中輪房咲き)たちが見事に咲きそろっています。

 

緑の芝生の右手にピンク、白、マゼンタ色のバラが咲き並ぶ

 

ロイヤルコーナー横にある黄色いバラが集められた植え込みも満開です。黄色はビタミンカラーで元気になりますね。

 

白い女性像の奥に黄色いバラがたくさん咲いている

 

新雪

大きなボタン雪のように一面に咲く白いバラ

新雪
Shin-Setsu  LCl
1972年  京成バラ園芸(鈴木省三) 日本

イングリッシュローズコーナーの後ろ側には、つるバラの「新雪」が誘引されています。
だいぶ咲き進んで花びらが落ち、まるで雪が積もっているかのようです。

 

ロイヤル・スカーレット・ハイブリットとドルトムント

ロイヤル・スカーレット・ハイブリッド
Royal Scarlet Hybrid  LCl
1926年 Chaplin Bros.  イギリス

ドルトムント
Dortmund  HKor
1955年 Kordes ドイツ

ロイヤルコーナーの格子を飾るスクリーン(幕)仕立てのつるバラです。2種類のバラで壁面を飾っています。

 

白い格子状の柵にからみながら伸ばし花開くピンクのばら

手前のオレンジがかったピンクの色をしたバラは「リバプール・エコー」という品種です。

分類はF(フロリバンダローズ)、四季咲きの中輪房咲きとなっていますが、つるの性質も併せ持っているようで、枝を伸ばして壁面を飾っています。

 

グランデ・アモーレ

深い緑の葉に囲まれ、真紅の花弁を大きく広げるバラたち

グランデ・アモーレ
Grande Amore  HT
2004年 Kordes ドイツ

 

「大いなる愛」という意味で、赤いバラと聞けば皆様がイメージするような花形ではないでしょうか。

 

こちらのバラは「四季咲き・大輪多花性」という性質のHT(ハイブリッドティーローズ)に分類されていますが、生育が旺盛なので、つる仕立てにすることもできるようです。

同じ「グランデ・アモーレ」ですが、枝を剪定せずにポールに誘引したのがこちら。

 

2メートルほどの高さのポールに誘引され10輪ほど花開いたグランデ・アモーレ

お好みでブッシュ(木立性)にも、つるバラにも仕立てられるようです。

バラの多種多様さや植物の適応能力には、驚かされることばかり。

同じ品種のバラでもヨーロッパと日本では気候が異なり、育ち方や咲き方が変わることもあるそうです。

 

つるバラは殆どが春だけの一季咲き。つるバラが作る景色をここまで楽しめるのは春だけになります。

週末はお天気が崩れるとの予報が出ているので、ぜひお早目にバラを見にお越しください。

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2025年5月14日 (水)

春の一般開放 7日目 月の名前にちなんだバラたち

天気の良い日が続き、遅咲き品種もどんどんと蕾が開いてきています。

開花状況は “ 見頃 ” が続いています。

ばら苑は日陰が少なく、日中は暑くなりますので、帽子や日傘、飲み物など熱中症対策をよろしくお願いします。

 

高台上のイングリッシュローズ

塀一面にバラが咲き乱れています

高台の左手にはイングリッシュローズが植えられています。
ここには少し大きくなるイングリッシュローズが複数品種、混じり合うように誘引されています。
かなり見頃となってきたので写真撮影をしている方も多くいらっしゃいましたよ。
車やシャトルバス、西門からお越しのお客様は是非、この高台からの景色や階段上のミニバラ、イングリッシュローズもご覧になってくださいね。

 

モーバン・ヒル 

明るく淡い黄色の中輪咲のバラがたくさん咲いています

モーバン・ヒル
Malvern Hills  S
2000年  Austin,David  イギリス

 

木々の緑と芝生の緑に囲まれて咲くバラたちの全体像

香りの良いバラを集めた花壇も咲き始めてきました。

白くて平咲きのバラ「エルフ」が沢山の花をつけています

母子像のある植込みも満開に近いです。

 

さて昨日、5月13日は満月でした。
多くの花が咲く5月の満月のことを「フラワームーン」と呼ぶそうですよ。
ということで、本日はお月様にちなんだ名前がつくバラをご紹介します。

 

ブルー・ムーン 

青空の下に咲く赤紫色のバラ、ブルーと言っても完全な青ではありません

ブルー・ムーン
Blue Moon  HT
1965年  Tantau,Math.  ドイツ

満月は大抵、1か月のうちに1回しか見ることができませんよね。
ただし月初めが満月で、ひと月が31日の場合には、1ヶ月
の間に2度目の満月を見ることができます。
この1ヶ月の間に出た2度目の満月のことを「ブルームーン」と呼び、珍しい現象なので、見ると幸せになるとも言われているそうです。
ちなみに次にブルームーンが見られるのは、2026年5月31日と、だいぶ先になるので、ばら苑で「ブルー・ムーン」をご覧になるのはいかがでしょうか。香りも素晴らしいですよ。

 

トゥワイス・インナ・ブルー・ムーン

まだ開きはじめの赤紫色のバラ 2輪が美しく咲いています

トゥワイス・インナ・ブルー・ムーン
Twice in A Blue Moon  HT
2003年  Tantau  ドイツ

「ブルー・ムーン」が世に出でてから、約40年後に発表されたこちらのバラ。
「ブルー・ムーン」よりも耐病性に優れていると言われています。
英語の慣用句で “Once in a blue moon” という表現があり「滅多にない」「稀な」という意味だそうです。
それを「 Twice 」=「 2度目 」「再び」に変えて名前が付けられています。
「ブルー・ムーンの再来」や「ブルー・ムーンを超える特別なバラ」と言った意味合いになるのでしょうか?
遊び心のあるネーミングですね。

 

イザヨイバラ

丸くならずに一部が欠けて不完全な形になる珍しいバラ、赤紫色で花ビラが多いのが特徴です

イザヨイバラ
R. roxburghii  Sp

こちらのバラ、花びらが100枚以上あると言われ、蕾もトゲトゲしていたり、ガクもギザギザとしている個性的なバラです。
さらに不思議なのが、花の一部が欠けて完全な丸にならないという少し変わった特徴があります。

その少し欠ける花の形を月の形に例えて名前がつけられました。
「イザヨイ」は漢字で書くと「十六夜」(じゅうろくや)。
十五夜(じゅうごや)の次の日を指します。
満月から1日経ち、少し欠けた月と花の形をかけた風流なネーミングなのです。
ロイヤルコーナーの裏側にあり、ようやく1輪咲きましたので、ぜひご注目ください。

 

一般開放が始まって1週間が経過しましたね。
まだまだ見頃が続いていますので、皆様のお越しをお待ちしています。

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2025年5月13日 (火)

春の一般開放6日目 パンフレット表紙のバラ

平日にも関わらず、たくさんのお客様にお越しいただいています、ありがとうございます。

開花状況 “ 見頃 ” です。

早咲きのバラたちは、このところの雨に打たれて少し痛んできたものもあるので花がら切りをする時期になってきました。
遅咲きのもバラたちがこの暖かさ(暑さ)で、蕾が開いてきています。

 

本日はパンフレット表紙のバラをご紹介します。

 

ピエール・ド・ロンサール 

クラシカルな花形でクリーム色の花弁に外側はピンクが乗り、コロコロと咲きます


蕾、開きかけ、見ごろ、開いてきたもの比較画像です

ピエール・ド・ロンサール
Pierre de Ronsard  LCl
1987年 Meilland,Mrs.Marie-Louise  フランス

開き具合によって印象もだいぶ変わってきますが、7分位の開き加減が可愛らしいような。

ピエール・ド・ロンサールのプレート

昨秋の緑化フェアにてプレートが新設され目立つようになりました。
2006年殿堂入り
「フランスのルネサンス期の宮廷詩人の名にふさわしいクラシカルな花形と色合いの品種です。」と、あります。

”ポール仕立てのピエール・ド・ロンサールが2本、樫の木通りに植わっています”

樫の木通りには、ポール仕立てのつるバラがあり、西門寄りの2本がピエール・ド・ロンサールです。

中央石柱にも剪定誘引したピエール・ド・ロンサールがあり、まだまだ蕾がたくさん控えています

中央石柱にもあります、まだ蕾がたくさんありますね!

薪が大量に積まれた薪棚に誘引されたピエール・ド・ロンサール

こちらは緑化フェアで昨秋に設置された高台入口の薪棚です。
薪棚を抜けると全体の眺望が一気に目に入るという狙いで秘密の花園感をアップさせたとのことです。
ここに新たにピエール・ド・ロンサールが移植され、スクリーン(幕)仕立てとなっています。

 

見頃のバラが沢山あり、ご紹介しきれませんが全体的に元気に咲いていますよ。

樫の木通りのつるバラと下草

樫の木の下の通りにあるポール仕立てのつるバラたち、赤、黄色、ピンクと色とりどり

 

桜霞

桜色の中輪房咲のバラが10株以上並んでいます

桜霞
Sakura-Gasumi  F
1999年  鈴木 省三 日本

ここは同じ品種がまとまって植わっているのは圧巻ですね。

 

西門側の坂上からの眺め


様々なバラが植わっているため色とりどり

見本西苑は様々な品種が植わっているため色が混ざり合っています。

 

この後も暑い日が続くようなのでどんどんと花が開いていきそうです。
みなさまのお越しをお待ちしています。

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2025年5月12日 (月)

春の一般開放 5日目

昨日は一般開放が始まって最初の日曜日でした。
開花状況は“見頃”が続いています。

お天気もよく来苑者数は9305名と、たくさんのお客様にお越しいただきました、ありがとうございます。
マイクロバスも臨時増発していたようです。マイクロバスの乗り場と時刻表を載せたページの場所が分かりにくかったかも知れません。

こちらのリンクでご確認ください。

「お年寄りや足の不自由な方へ(正面ゲートからの坂道や階段について)」

 

イングリッシュローズコーナーや、ブルーコーナーのバラも徐々に咲いてきました。

コーナー手間には大きな株に大輪の赤いバラが咲いています

 

ニュー・ウェーブ

ヒラヒラとフリルのような紫色の花弁のバラが咲いています

ニュー・ウェーブ
New Wave  HT
2000年  日本

手前ある紫のバラは日本の育種家 寺西菊雄さん作出「ニュー・ウェーブ」です。
名前の通り、波を打つような個性的な花弁がその後の新しい流行を生み出しました。

 

さて、5月12日は海上保安庁の日だそうで、船の名前がついたバラをご紹介します。

 

タイタニック

1メートルほどの高さの株に大きな白いバラが4つ、蕾もいくつかあります

タイタニック
Titanic  F
1998年 McGredy ニュージーランド

少し咲き進んでいますが、横に蕾もありますね。
タイタニック号は北アイルランドのベルファウストにある造船会社で造られた豪華客船です。
1912年、イギリスからアメリカに向かう初航海の途中で氷山と衝突し沈没。多くの犠牲者を出し20世紀最大の海難事故と言われています。
ちなみに、このバラの近くには「アイス・バーグ」(氷山)というバラも植えられているのです・・・。

この悲劇を描いたジェームズ・キャメロン監督の映画「タイニック」が1997年に公開され大ヒットを記録しました。
主人公役、レオナルド・ディカプリオとヒロイン役のケイト・ウィンスレットが船の先端に立つシーンが印象的でしたね。
劇中のヒロインの名前は「ローズ」です。
そして映画公開の翌年に発表されたのがこちらのバラで切り花としても愛されました。
ちなみに、このバラの作出者であるサム・マグレディ(4世)氏の国名がニュージーランドとなっておりますが、元々マグレディ家は北アイルランド出身です。バラの栽培のため、また北アイルランドでの紛争を避けて、1972年にニュージーランドに本拠地を移したそうです。

 

テナシャス

黄色の花弁にオレンジ色が混じったバラです。刷毛で撫でたようにオレンジ色が乗っています

テナシャス
Tenacious  F
2002年  McGredy ニュージーランド

こちらは木造の大型帆船の名前にちなんだバラ、名前のテナシャスとは「粘り強い」という意味です。
3本の立派なマストと帆を張った姿はまるで大航海時代のようですが、テナシャス(テネイシャス)号は、ハンディキャップのある人が乗船客としてだけではなく、乗組員として船の操縦にかかわる事ができるように様々な工夫やサポートがされているそうです。

 

5月11日(日曜)イベントレポート

5月11日(日曜)のばら苑コンサートや市民ブースの様子をご紹介します。

テントにて、ハンドメイド雑貨の販売や整体のお店が出ていました。

「気功整体空の詩・そのて」

お店の女性が2人、整体のベッドも置いてあります

ハンドメイド雑貨のお店「ちえの店」

小さなカバンや手提げなどの布製品が販売されています

ハンドメイド雑貨のお店「ガーデン ツリー」

アクセサリー小物や、毛糸で編んだ手作りのペットボトルホルダー入れなどが販売されています

 

午後は「花」さんによるオカリナとクラリネットの演奏でした。

青い和服を着た女性がクラリネット、オカリナの演奏をしています

2012年より「花」名義で活動。 クラリネット、オカリナとも演奏は小棚木恵美子さん。
昨年の秋のばら苑に続き、演奏をしてくださいました。
機材トラブルもあったのですが、バラに囲まれた会場で皆さんが楽しんでいるのを感じながら演奏し、泣きそうになってしまったと喜びを伝えてくれています。ありがとうございます。

Facebook「Hana Kotanagi 」(外部リンク)
Instagram「emikokotanagi」(外部リンク)

 

来週末のばら苑コンサートはバレエとジャズが開催される予定です。お楽しみに!


5月17日(土曜)
Cherish Ballet Theatreチェリッシュ バレエ シアター(バレエ)
出演時間:①12時〜12時35分、②13時30分〜14時05分
 
5月18日(日曜)
Machida Jazzoo Quintetマチダ ジャズー クインテット(ジャズ)
出演時間:10時50分〜11時30分
 
吉野 悟・小林宏衣 JAZZ DUOジャズ デュオ(ジャズ)
出演時間:①12時10分〜12時50分、②13時30分〜14時10分

 

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2025年5月11日 (日)

春の一般開放4日目 今日は母の日

一般開放が始まって4日目、開花状況はすでに“見頃”です。
昨日は足元の悪い中、来てくださったお客様もいて、ありがとうございました。

今日は母の日ですね。
母にちなんだバラや交配によく使われたバラなどをご紹介したいと思います。

 

まずは苑内にある母子像です。

母が子供を抱いて遊ぶ白い石像と咲き誇る黄色、ピンク、赤色のバラたち

製作は多摩美術大学教授 早川巍一郎 氏によるものです。
ここには平咲きのバラが多く植わっています。
昨日はこの植え込みで倒れてしまった株の処置を職員さんがしていました。

 

植込みの中で倒れたバラの枝を立てて、紐で結ぶ職員2人

この後も雨風の影響が少ないといいですね。

 

続いては名前に「マザー」がつくバラです。

白い囲いの内側の植え込みに植わっている背の低いコンパクトなバラ
ピンクの平咲きの小さな花が数輪だけ咲いています

クイーン・マザー
F
1991年  Kordes ドイツ

2022年9月8日に亡くなったイギリスのエリザベス女王の実母・エリザベス・ボーズ=ライアン(1900年8月4日 - 2002年3月30日)に捧げられたバラです。
「女王のお母さん」 として、長くイギリス国民に慕われました。

まだ数輪しか咲いていないので、これから楽しめると思います。

向かい側の女神フローラ像の周りには、娘である「クイーン・エリザベス」が植わっています。

 

こちはら作出者が自身の母親に捧げたバラです。

淡い黄色、淵がピンクの巨大輪、ピース。株も大きく立派です

ピース
HT
1945年  Meilland,F.  フランス

ピースという名前で世に出る前に、作出者フランシス メイアンが「マダム・アントワーヌ・メイアン」と名付け、母親に捧げたバラでもあります。また後のバラの交配に多く使われ、ピースの直系だけでも約280品種あると言われピースファミリーと呼ばれます。

「スーパー・スター」「パフューム・ディライト」の種子親
「プリンセス・ド・モナコ」「ガーデン・パーティ」の花粉親になっています。

 

「マザーローズ」として活躍したバラ

乳白色の美しい花色、シックな緑の葉、花弁の先がとがった形、中央の芯が高くなっているのが特徴です

オフェリア
HT
1912年  Paul,W. イギリス

HT(ハイブリッドティー)品種の代表的な花形「高芯剣弁」の形を確立したされているモダンローズを代表な品種です。
たくさんの名花の交配親「マザーローズ」として知られています。
「デンティ・ベス」「ドレスデン」「ペネロープ」の種子親になっています。

 

中輪の赤黒い花色、平咲き、波打った花びらが特徴のバラです

シャトー・ド・クロ・ブージョ
HT
1908年  Pernet-Ducher  フランス

黒バラの祖として多くの子孫を残しました。
シャトーはお城、クロ・ブージョはワインの生産地として有名な地名です。

作出者のペルネ デュセが、この地域のワインを好んで名前が付いたとの説があります。
「スパニッシュ・ビューティー」の花粉親でもあります。

蕾、開きかけ、満開と咲き具合の異なる黄色いバラの画像です

ゴールデン・ラプチャー
HT
1933年  Kordes ドイツ

初期の黄色のバラとして有名で、切り花としても交配親としても活躍しました。
「スペックス・イエロー」の種子親、「ピノキオ」の花粉親となっています。

 

かけ合わせを辿っていくのも興味深いですね。

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2025年5月10日 (土)

春の一般開放 3日目 今日は渡り鳥の日

一般開放が始まって3日目です。

開花状況は “見頃” です! 前日の来苑者数は2148名でした。


3日目の今日、残念ながら天気は朝から雨でした。

雨が降ると花の中に水が溜まり、重さで花が頭をもたげたり、花首で折れたりしてしまいます。

11時頃になると雨が弱まり、昼頃には止んでくれたので、午後になるとお客様も増えてきました。

 

週末は色々なイベントをご用意しております。

雨が止むのを待ってから、ばら苑コンサートも無事に開催されました。
本日は、TSUBO-KEN(ツボケン)さんのサックスの演奏でした。

芝生広場の上で演奏するTSUBO-KEN(ツボケン)さんの様子、サックスを抱えた記念写真、そりながらクラリネットを吹く姿

名探偵コナンのテーマソング
アンパンマーチなどのアニメソング
フランク シナトラ「My Way」
映画『酒とバラの日々』の曲などなど
お客様からのリクエストに応えて、苑内がジャズの音色で包まれていました。

 

午後は「バラに関する講習会」
(公財)日本ばら会理事、生田緑地ばら苑講師、西尾譲司先生による「楽しいバラ作り」がローズガーデンハウスにて開かれました。
これからバラを始めてみようという方や、すでに育てている方に向けて、分かりやすく丁寧に解説をされていました。

身振り手振りも交えお話する西尾譲司先生

 

さて、5月10日は「渡り鳥の日」だそうなので、鳥にちなんだバラなどをご紹介したいと思います。

 

まずは「白鳥と少年像」ですね。現在は芝生の上いますが小田急向ケ丘遊園時代は池の上にたたずんでいました。

白い白鳥と少年像とばらの組写真

石像の作製者は多摩美術大学教授 早川巍一郎氏です。

周囲には「ボレロ」「しのぶれど」「ピンク・ラ・セビリア―ナ」と言ったバラが植えられています。

白く気品のある花びらに雨の水滴が残っている

白鳥
HT
1989年  鈴木 省三 日本

ミスターローズと呼ばれた鈴木省三さんの作出です。

元遊園地の職員さんの話によると、鈴木省三さんは遊園地時代のばら苑にフラッと遊びに来て、気さくに職員と雑談を交わしていたとそうですよ。

20-30のピンクの花を咲かせるフラミンゴ

フラミンゴ
HT
1979年  Kordes,W.

遅咲きなのですが、今年はいつもより開くのが早いように思います。
この位の咲き具合も上品で素敵だなと思いますが、満開になるとフラミンゴの大群が舞い降りたかのような印象になると思います。
講習をされた西尾譲司先生からも、「フラミンゴ」が、これだけたくさん見られるのは珍しいので、お勧めですとの声を頂きました。

中心の黄色からオレンジにみごとなグラデーションを見せる2輪のコリブリ

コリブリ
Min 1958 年 Meilland,F.  フランス

コリブリとはハチドリの意味で、階段上のミニバラのコーナーにあります。
画像は本日のものではありませんが、現在綺麗に咲いていますよ。

小ぶりの黄色い花をたくさん咲かせるカナリーバード

カナリー バード
S 1945年以前 William Paul and Son イギリス

カナリア、小鳥を意味するバラです。こちらは早咲きのため現在は咲いておりませんが、オールドローズコーナー奥にあります。
枝先に小鳥たちがとまっているかのようです、いつか皆様に見て頂きたいですね。

 

・・・「丹頂」があったのを失念していました。もう咲いているでしょうか?

他にも鳥にちなんだバラがあったかも知れません、お気づきであれば教えてください。

生田緑地ばら苑は周囲をみどりに囲まれているため、耳を澄ますと鳥の声たくさん聴こえてきます、素敵な場所ですよね。

明日は天気が良くなるようなので、たくさんの皆様のお越しをお待ちしています。


5月11日(日曜)の予定

市民ブース

ちえの店
ハンドメイド
気功整体空の詩・そのて

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ばら苑コンサート

花(オカリナ)13時15分〜13時45分


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2025年5月 9日 (金)

春の一般開放 2日目 見ごろのバラたち

本日は一般開放、2日目でした。
開花状況は「7分咲き」。

初日の昨日は、2286名のお客様にご来苑いただいたそうです。
ありがとうございます。

 

昨日と変わって曇り空のばら苑

さて、今日は曇り空でしたが、日陰の少ないばら苑にとっては、ちょうど良い気温でした。
パーゴラのランブラーローズが少しずつ咲いてきていますね。

本日、見ごろを迎えていたバラをご紹介します。

アプリコット色のバラがたおやかに咲いています

ウィリアム・モリス
S
1999年 Austin,David

全体的にイングリッシュ・ローズは、まだこれから見ごろを迎える品種が多いのですが、
階段左手に植えられたウィリアム・モリスはちょうど、見ごろとなってきました。

石の花壇の上に、赤、ピンク、朱色の花をつけたバラたち

階段をくだったところの植え込みにあるバラたち、どれも綺麗に咲いています。
ドイツの種苗会社、コルデスやタンタウのバラが多いのが特徴です。

香りは揮発性のため、今日のような暑すぎない日の午前中に楽しむのがおすすめですよ。

ブルーの香り

紫のバラが満開となっています

ブルー・ムーン
HT
1965年 Tantau,Math.

ダマスク・クラシックの香り

ローズピンクの大輪のバラが咲いています

芳純
HT
1981年 鈴木 省三

代表的な香りのバラを、すぐ近くの植え込みで嗅ぎ比べられます。

黄色いバラの植え込みの中で草取りをするボランティアさんたち

今日はボランティアさんたちの活動日だったので、皆さんが除草や花殻切りをしていました。

花殻切りをすることで綺麗な状態を保つことができるのですね。

真っ赤な大輪のバラが咲き誇っています

イングリッド・バーグマン
HT
1984年 Olesen

映画「カサブランカ」などの代表作で知られ、アカデミー賞を3度も受賞した大女優イングリッド・バーグマンに捧げられたバラです。
美しく咲きそろっていますね。

フルーツの香り

あんず色の波打つような花弁がなんとも優しい印象です

ジャスト・ジョーイ
HT
1972年 Cants of Colchester Ltd.

ジャスト・ジョーイは作出者本人の奥様に捧げられたバラです。

1株で色とりどりのバラが楽しめるのが面白いです

クローネンブルク
HT
1966年 McGredy, Sam IV

昨日、ご紹介したピースの枝替わり品種、花弁がリバーシブルカラーになったクローネンブルクですが、生田緑地ばら苑では先祖返りしたピースが花をつけることがあります。今日は綺麗に咲いていました。1株なのに、こんなにカラフルに咲くなんて、とても面白いですね。
しかし放っておくと、ピースに戻ってしまう可能性があるため、ある程度、枝を整理してあげた方がいいみたいです。

明日は一般開放始まって最初の土曜日なのですが、雨予報のようです。
せっかく咲いてきた花が痛みそうなので、少々心配ですね。

講習会と音楽イベントもあります。
雨の場合はローズガーデンハウスにて行うと思いますので、よろしくお願いいたします。


5月10日(土曜)
西尾譲司先生「楽しいバラ作り」
(午後1時30分〜3時)

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TSUBO-KENツボケン(サックス)
①10時50分〜11時30分
②12時10分〜12時50分


5月11日(日曜)
花(オカリナ)13時00分〜13時45分


 

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