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2025年10月29日 (水)

一般開放 残り5日 秋も深まりゆくばら苑へ

朝の空気はひんやりと冷たく、思ったより肌寒い一日となりました。空には少し厚めの雲が広がっていましたが、それでもお客様はベンチや芝生でゆったりと過ごし、咲きだしてきたバラを楽しんでくださっていました。

現在の開花状況は五分咲き。

今年の秋は、例年に比べてやや花数が少ない印象ですが、日々の観察していると、確実に一輪ずつ花が開いてきています。

 

咲き始めてきた殿堂入りのバラ

木枠に囲まれた花壇に、淡いオレンジ色のバラ「ジャスト・ジョーイ」が多数咲いている。花は大きく、ふんわりと開いているものが多い。花壇のそばを歩く人々が、立ち止まって写真を撮っている様子も見える

六角形の花壇には、代表的なバラや殿堂入りのバラが植わっています。

淡いアプリコット色のバラ「ジャスト・ジョーイ」が数輪咲いている。花は大きく、花弁がふんわりと重なり、優雅な印象。背景には緑の葉と他のバラがぼんやりと見える

ジャスト・ジョーイ
Just Joey HT
1972年 Cants of Colchester Ltd. イギリス

ふんわりと重なる花弁は、アプリコット色から淡い黄色へとやさしくグラデーションし、見ているだけで心がほどけるよう。近づくと、ほんのりフルーツの香りが漂い、秋の空気に甘やかな彩りを添えてくれます。

深紅色のバラ「パパ・メイアン」が一輪咲いている。花は大きく、厚みのある花弁がビロードのようになめらか。周囲には濃い緑の葉が茂っている

パパ・メイアン
Papa Meilland HT
1963年 Meilland,A. フランス

ビロードのような厚い花弁と、濃厚なダマスクの香りが特徴です。
フランスの名門種苗会社メイアン家の5代目アラン・メイアン氏が生み出した「パパ・メイアン 」は、祖父アントワーヌ・メイアン氏への敬愛を込めて捧げられたバラです。父にあたるフランシス・メイアン氏を早くに失い「父親代わりだった祖父を『パパ』と呼んでいた」というエピソードを知ると、ばら苑でこのバラを目にするたび、心が温かくなるのを感じます。

優しい淡いピンク色のバラ「ボニカ'82」が、木枠に囲まれた花壇に多数咲いている。花は花弁が多く、ほどよく大きい中輪の品種。軽やかな印象で、少し風に揺れているように見える

ボニカ'82
Bonica '82 S
1985年 Meilland,Marie-Louise (Louisette) フランス

淡いピンク色が愛らしい中輪のバラです。枝先が柔らかいシュラブローズ(半つる性)なので、軽やかに風に揺れる姿は、まるでお花たちが楽しそうに歌っているようです。花弁がふんわりと重なり合い、ばら苑にやさしい表情を添えてくれる憩いのバラです。

深紅色のバラ「イングリッド・バーグマン」が一輪、手前に大きく写っている。花弁が艶やかに重なり合い、女優の名前がつくだけあり、特別な存在感を放っている。周囲にも、同じ品種の花がつぼみや満開の状態で多数見える

イングリッド・バーグマン
Ingrid Bergman HT
1984年 Olesen デンマーク

往年の女優の名を冠した「イングリッド・バーグマン」。その名にふさわしい、深い赤色の花は、花弁が艶やかに重なり合い、気品あふれる魅力を放っています。

淡い黄色にピンクが混ざった大輪のバラ「ピース」が咲いている。花弁はやわらかく広がり、優しい印象。背景には白い彫像や欄干があり、庭園らしい落ち着いた雰囲気

ピース
Peace HT
1945年 Meilland,F. フランス

世界平和への願いを込めて名づけられたバラです。中心は淡い黄色、外側に向かってほんのりピンクが差す花弁は、まるで希望の光が広がっていくよう。このバラを見ると、穏やかな平和への祈りを感じずにはいられません。

市民テントブース

芝生広場で、5人の参加者がヨガのポーズ「リバース・ウォリアー」をとっている。皆、ヨガマットの上に立ち、片腕を天に伸ばして背中をそらしている
うみんヨガ
今日はばら苑の芝生広場で、心と体を整える「うみんヨガ」が開催されました。参加者の皆さんがゆったりとポーズをとりながら、ばら苑の空気を全身で感じるひととき。ヨガの合間に、トンボが飛んできて近くに止まるなど、自然と調和する時間が流れていました。
青と白のテントの下で、女性が手作りの布小物を販売している。テーブルには、花柄や水玉模様のポーチや巾着、バッグなどがカラフルに並んでいる。背景にはバラの花壇と木々が見える
akie(小物販売)
こちらは「akie」さんの小物販売コーナー。色とりどりの布小物がずらりと並び、訪れた方々が足を止めて手に取っていました。ポーチやバッグ、巾着など、どれも丁寧に仕立てられた一点もの。ばら苑のやさしい空気にぴったりの、心がほっとする作品たちです。

ばら苑の一般開放も、いよいよ残り5日となりました。秋の深まりとともに、静かに咲き進むバラたちの姿を、ぜひ見にいらしてください。
皆さまのお越しを心よりお待ちしております。

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コメント

ばら苑と薔薇への愛が溢れているブログ、毎日楽しんでいます。
品種の解説が、歴史や、名付けの逸話が語られていたり、その薔薇のたたずまいの詩的な表現だったりがとても優しく素敵で、ずっともっともっと読んでいたくなります。そして実物のお花に会いに行きたくなります。一般公開が終わってしまってもこのブログは続いてほしいくらいです。

投稿: 玲舟 | 2025年10月29日 (水) 19:16

玲舟さま

心のこもったお言葉をありがとうございます。
ばら苑やバラたちの魅力を感じていただけたこと、とても嬉しく思います。

秋の一般開放も後半に入り、日ごとに花の表情が変わってきています。
ばら苑は11月3日で立ち入りができなくなり、2031年の再オープンを目指して再整備に入ります。

今後はこの場所の様子をお伝えすることもできませんが、たくさんの思い出を胸に、最後まで見届けたいと思っていますので、この後もどうぞよろしくお願いします。

投稿: 生田緑地ばら苑 | 2025年10月31日 (金) 11:18

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