一般開放7日目 雨のばら苑
今日は気温もぐっと下がり、朝から小雨が降ったり止んだり。 ひんやりとした空気に包まれたばら苑は、訪れる方も少ない中、 雨粒をまとったバラたちが美しく咲いていました。
現在の開花状況は三分咲き。


苑内の「ばらの丘」では、ピンクや赤のバラが少しずつ咲き始め、これからの見頃に向けて期待が高まります。 このコーナーは職員やボランティアの間で親しみを込めて「ばらの丘」と呼ばれている場所です。
中央の通路は川崎市の管理になってから整備されたものです。 以前は舗装されていませんでしたが、今では歩きやすくなり、雨の日でも安心して散策できます。
ばらの丘の小径でさいているバラたち

ゾリナ
Zorina F
1963年 J&P(Boerner) アメリカ
「ゾリナ」は、力強い朱色が印象的な品種です。 ばらの丘の中でもひときわ目を引く存在で、鮮やかに咲き誇っています。

アプリコット・ネクター
Apricot Nectar F
1965年 J&P(Boerner) アメリカ
柔らかな色合いと桃のような甘い香りが魅力。 雨の日には香りがより際立ち、静かなばら苑に優しい彩りを添えてくれます。

ピンク・アイスバーグ
Pink Iceberg F
1995年 Weatherly, Lila オーストリア
オーストリアのウェザリィ・ライラ氏によって発見された「ピンク・アイスバーグ」は、人気品種「アイスバーグ」の枝替わり。 内側がピンク、外側が白という美しいコントラストが特徴で、ばらの丘を華やかに彩っています。

いわての春
Iwate no Haru F
2015年 吉池貞蔵 日本
作出者の吉池貞蔵氏は岩手県花巻市在住で、国内三大バラ新品種コンクールすべてで金賞を受賞した数少ない育種家です。「いわての春」は、咲き始めと咲き終わりで形も変わり長く楽しめます。

ユーロピアーナ
Europeana F
1968年 deRuiter オランダ
「ユーロピアーナ」は、鮮やかな赤色とシックな銅葉が特徴です。和のお庭にも似合いそうですね。

銀嶺
Ginrei F
1990年 京成バラ園芸(鈴木省三) 日本
「銀嶺」は、雪の峰を思わせるような純白の花が魅力の日本の品種。 香りも良く清らかな印象で、ばら苑の中でもひときわ静けさを感じさせてくれます。
ばら苑の作業紹介
小雨が降る中、職員さんやボランティアさんが作業をされていました。 雨に濡れながらも、バラたちが元気に咲き続けられるよう、丁寧な手入れが続けられています。
花がら切り

切った先端側の花がらが落ちずに掴んだ状態をキープしてくれるハサミもあります。 花や、花がらを切るのに便利です。
葉っぱ取り

黄色くなった葉や黒星病が出ている葉を取っています。 葉が下に落ちると病気が拡大する元になってしまいます。
卵取り

蕾が無事に花開くよう、蕾についた蛾の卵を手で落としています。 細かい作業です。
雨のばら苑にて —青麗会の皆さん

小雨が降る静かなばら苑に、楽しそうに談笑する方々がいらっしゃいました。
新百合丘を拠点に活動されている俳句の会「青麗会」の皆さんです。
ノートとペンを手に苑内を歩きながら句を紡いでおられました。
昼食を囲みながらの作品発表では、笑顔とともに言葉の花が咲き、苑内にささやかな華やぎが広がりました。
その中から、ひとつの句をご披露いただきました。
「花がらを 摘む花守や 秋の声」
詠み人:あとり
雨に濡れながらも黙々と作業を続ける職員さんやボランティアさんの姿に、季節の移ろいを重ねた一句です。ばら苑を守る人々の静かな献身と、秋の気配が見事に織り込まれています。
気温が低く、開花もゆっくりで少し寂しげなばら苑でしたが、足元の悪い中お越しくださった皆様と交わした言葉のひとつひとつが、まるで咲きかけの蕾のように心を温めてくれました。
明日は、お天気が回復してくれるようなので、ぜひ生田緑地ばら苑に足をお運びください。
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