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2025年10月22日 (水)

一般開放7日目 雨のばら苑

今日は気温もぐっと下がり、朝から小雨が降ったり止んだり。 ひんやりとした空気に包まれたばら苑は、訪れる方も少ない中、 雨粒をまとったバラたちが美しく咲いていました。

現在の開花状況は三分咲き。

雨に濡れたピンク色のバラが手前に咲いています。背景にも同じ色のバラが広がり、木々と曇り空が静かな雰囲気をつくっています
舗装された通路の両側にバラの花が並び、ロープで囲まれています。奥には木々とテントが見え、整った庭園の様子が伝わります

苑内の「ばらの丘」では、ピンクや赤のバラが少しずつ咲き始め、これからの見頃に向けて期待が高まります。 このコーナーは職員やボランティアの間で親しみを込めて「ばらの丘」と呼ばれている場所です。

中央の通路は川崎市の管理になってから整備されたものです。 以前は舗装されていませんでしたが、今では歩きやすくなり、雨の日でも安心して散策できます。

 

ばらの丘の小径でさいているバラたち

鮮やかな朱色のバラが中央に咲いています。花びらは少し丸みを帯び、背景には緑の葉と他のバラの蕾が見えます

ゾリナ
Zorina F
1963年 J&P(Boerner) アメリカ

「ゾリナ」は、力強い朱色が印象的な品種です。 ばらの丘の中でもひときわ目を引く存在で、鮮やかに咲き誇っています。

淡い桃色のバラが咲いています。花びらには雨粒がついていて、中心は濃い色、外側はクリーム色に近いグラデーションです

アプリコット・ネクター
Apricot Nectar F
1965年 J&P(Boerner) アメリカ

柔らかな色合いと桃のような甘い香りが魅力。 雨の日には香りがより際立ち、静かなばら苑に優しい彩りを添えてくれます。

濃淡のあるピンク色のバラが群れて咲いています。花びらの内側は濃いピンク、外側は白っぽく、地面には花びらが散っています

ピンク・アイスバーグ
Pink Iceberg F
1995年 Weatherly, Lila オーストリア

オーストリアのウェザリィ・ライラ氏によって発見された「ピンク・アイスバーグ」は、人気品種「アイスバーグ」の枝替わり。 内側がピンク、外側が白という美しいコントラストが特徴で、ばらの丘を華やかに彩っています。

淡いピンク色のバラが咲いています。支柱で支えられた株が並び、背景には青と白のテントと建物が見えます

いわての春
Iwate no Haru F
2015年 吉池貞蔵 日本

作出者の吉池貞蔵氏は岩手県花巻市在住で、国内三大バラ新品種コンクールすべてで金賞を受賞した数少ない育種家です。「いわての春」は、咲き始めと咲き終わりで形も変わり長く楽しめます。

深紅のバラが密集して咲いています。葉は濃い緑から紫がかっていて、背景には白い柵や他のバラが見えます

ユーロピアーナ
Europeana F
1968年 deRuiter オランダ

「ユーロピアーナ」は、鮮やかな赤色とシックな銅葉が特徴です。和のお庭にも似合いそうですね。

白いバラが密集して咲いています。背景にはテントと建物、テーブルと椅子が並ぶスペースが見えます

銀嶺
Ginrei F
1990年 京成バラ園芸(鈴木省三) 日本

「銀嶺」は、雪の峰を思わせるような純白の花が魅力の日本の品種。 香りも良く清らかな印象で、ばら苑の中でもひときわ静けさを感じさせてくれます。


ばら苑の作業紹介

小雨が降る中、職員さんやボランティアさんが作業をされていました。 雨に濡れながらも、バラたちが元気に咲き続けられるよう、丁寧な手入れが続けられています。

花がら切り

赤と黒の剪定ばさみで、茶色く枯れたバラの花を切っている手元の様子。背景には緑の葉と咲いているピンクのバラが見えます

切った先端側の花がらが落ちずに掴んだ状態をキープしてくれるハサミもあります。 花や、花がらを切るのに便利です。

葉っぱ取り

緑の雨具を着た人が、黄色く変色したバラの葉を手に持っています。周囲には濡れた芝生とバラの茂みが広がっています

黄色くなった葉や黒星病が出ている葉を取っています。 葉が下に落ちると病気が拡大する元になってしまいます。

卵取り

透明な手袋をした手が、水滴のついたバラの蕾を優しく持っています。背景には緑の葉が広がっています

蕾が無事に花開くよう、蕾についた蛾の卵を手で落としています。 細かい作業です。


雨のばら苑にて —青麗会の皆さん

屋外のテントの下で、年配の方々が長テーブルを囲んで食事をしています。周囲には芝生と花があり、皆さんはコートを着て談笑しています

小雨が降る静かなばら苑に、楽しそうに談笑する方々がいらっしゃいました。
新百合丘を拠点に活動されている俳句の会「青麗会」の皆さんです。
ノートとペンを手に苑内を歩きながら句を紡いでおられました。
昼食を囲みながらの作品発表では、笑顔とともに言葉の花が咲き、苑内にささやかな華やぎが広がりました。
その中から、ひとつの句をご披露いただきました。

「花がらを 摘む花守や 秋の声」
詠み人:あとり

雨に濡れながらも黙々と作業を続ける職員さんやボランティアさんの姿に、季節の移ろいを重ねた一句です。ばら苑を守る人々の静かな献身と、秋の気配が見事に織り込まれています。

気温が低く、開花もゆっくりで少し寂しげなばら苑でしたが、足元の悪い中お越しくださった皆様と交わした言葉のひとつひとつが、まるで咲きかけの蕾のように心を温めてくれました。
明日は、お天気が回復してくれるようなので、ぜひ生田緑地ばら苑に足をお運びください。

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