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2025年10月20日 (月)

一般開放5日目 雨上がりのばら苑

昨夜からの雨で少し花びらが散ってしまったものの、朝にはすっかり雨も上がり、苑内にはバラの香りと金木犀の甘い香りがふんわりと漂っていました。
現在の開花状況は三分咲き。
まだ蕾も多く、これからの彩りが楽しみな時期です。週末に比べると人出は少なめでしたが、その分、静かで落ち着いた雰囲気の中、訪れた皆さまはゆったりと秋のばら苑を楽しまれていました。

優雅さが漂うロイヤルコーナー

大輪のピンク色のバラが、緑の葉に囲まれて咲いています。花は複数あり、開きかけのものから満開のものまで、さまざまな咲き方が見られます

プリンセス・マーガレット
Princess Margaret  HT
1968年 Meilland,Marie-Louise (Louisette) フランス

英国王室のプリンセス・マーガレットにちなんで名付けられたこのバラは、柔らかなピンク色と花形が特徴です。気品ある佇まいと、どこか懐かしさを感じさせる香りが魅力です。

白から淡い黄色にかけてのグラデーションが美しいバラが、緑の葉と赤みがかった新芽に囲まれて咲いています。花は複数あり、開きかけのものもあります

キャロリーヌ・ド・モナコ
Caroline de Monaco HT
1993年 Meilland,A. フランス

フランスのメイアン社によって作出されました。モナコ公国の王女キャロリーヌに捧げられたこのバラは、クリーム色から淡い黄色への繊細な色の移ろいが魅力です。上品で洗練された雰囲気を持ち、フランスらしいエレガンスを感じさせる一株。

白いバラが大きく開いており、周囲には同じく白いバラや、濃い赤のつぼみが点在しています。花びらは繊細で、少し縁が色づいているものもあります

ヨハネ・パウロ2世
Pope John Paul II HT
2008年 J&P(Zary) アメリカ

カトリック教会の聖人、ヨハネ・パウロ2世に捧げられたこのバラは、純白の花びらと強い芳香が特徴です。清らかさと力強さを併せ持ち、見る人の心を静かに打つような存在感があります。ばら苑の中でも特に神聖な印象を与える一株です。

 

秋バラの1輪ごとの美しさ

1輪のバラに目を向けると、その色合いや形、香りの違いに気づきます。同じ品種でも、咲き方や表情が少しずつ異なり、まるで個性を持っているかのようです。

深みのある赤い花びら、外側はほんのり黄色が差し込む大輪のバラが咲いています。花はしっかりと開いており、周囲には緑の葉が茂っています。鮮やかな濃い赤がひときわ目を引く一枚です

クローネンブルク
Kronenbourg HT
1966年 McGredy, Sam IV イギリス

花弁の内側は深い色合いの赤、外側はクリームイエローのコントラストが印象的なリバーシブルカラーのバラです。ピースの枝替わりで、名前はフランスのビールブランドに由来します。クローネンブルクの中に、ピースが咲く現象(先祖返り?)が、今年も見られました。

クリーム色の花びらの縁に鮮やかな赤い縁取りが差し込んだ、色のグラデーションが美しいバラです。花は大きく開いています

ダブル・デライト
Double Delight HT
1977年 Swim,H.C.&Ellis,A.E. アメリカ

クリーム色の花びらに光が当たることで鮮やかな赤〜ピンクの縁取りが現れるという、変化と、強いフルーティーの香りが魅力です。見た目の美しさと香りの豊かさが両立したところから“二重の喜び”という名にふさわしいバラではないでしょうか?
実は、スイム&エリスというお二人の共同作出で、作出からわずか8年で殿堂入りを果たしたことは、異例の早さだそうで、三重、四重の喜びとも言えそうです。

白い花びらに淡いピンクの縁取りが入った、優しい雰囲気のバラが2輪並んで咲いています。左の花は大きく開いており、右の花は少し控えめに咲いています

カリフォルニア・ドリーミング
California Dreamin' HT
1986年 Meilland (Mouchotte) フランス

まるで夢見るような柔らかな色合いが魅力のバラですね。白地に淡いピンクの縁取りが入り、優しいグラデーションを描いています。香りは穏やかで上品。名前の通り、どこか自由で希望に満ちた雰囲気をまとい、ばら苑の中でも癒しの存在として咲いています。

 

素敵な装いとバラの優雅な共演

春の華やかさとはまた違い、秋のバラは色に深みがあり、ひとつひとつのバラがまるで物語を語るように咲いています。そして週末、まるで物語の中から現れたような優雅な装いのお客様がいらっしゃいましたので、ご紹介させていただきます。

クラシカルなピンクの花柄ドレスに身を包んだ女性。レースやフリルがあしらわれたドレスに、花の髪飾りとパールのアクセサリー、手には繊細な扇子。背景には白いアイアンのテーブルセットや石柱に絡むバラ、緑のパーゴラが広がっています

18世紀中頃のフランスをイメージした手作りのドレスだそうです。近くで拝見すると生地にもバラの模様があしらわれていて、細部にもこだわりが感じられました。ばら苑の雰囲気とクラシカルな装いが見事に調和しています。

緑のシャツと帽子姿の飼い主さんに抱かれたトラ柄の猫ちゃんが、“こうもり”の翼を付けたコスチュームを着て、ばら苑の赤いバラの前でちょこんとポーズ

そしてもう一枚は、遊び心あふれる一場面。ハロウィンの季節にぴったりな“こうもり”のコスチュームをまとった猫ちゃんが登場!周囲の来園者も思わず笑顔になる、ほっこりとしたひとときでした。
自然の美しさと人の個性が響き合うばら苑は、訪れるたびに新しい物語が生まれる場所ですね。

 

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