春の一般開放 7日目 月の名前にちなんだバラたち
天気の良い日が続き、遅咲き品種もどんどんと蕾が開いてきています。
開花状況は “ 見頃 ” が続いています。
ばら苑は日陰が少なく、日中は暑くなりますので、帽子や日傘、飲み物など熱中症対策をよろしくお願いします。
高台上のイングリッシュローズ
高台の左手にはイングリッシュローズが植えられています。
ここには少し大きくなるイングリッシュローズが複数品種、混じり合うように誘引されています。
かなり見頃となってきたので写真撮影をしている方も多くいらっしゃいましたよ。
車やシャトルバス、西門からお越しのお客様は是非、この高台からの景色や階段上のミニバラ、イングリッシュローズもご覧になってくださいね。
モーバン・ヒル
モーバン・ヒル
Malvern Hills S
2000年 Austin,David イギリス
香りの良いバラを集めた花壇も咲き始めてきました。
母子像のある植込みも満開に近いです。
さて昨日、5月13日は満月でした。
多くの花が咲く5月の満月のことを「フラワームーン」と呼ぶそうですよ。
ということで、本日はお月様にちなんだ名前がつくバラをご紹介します。
ブルー・ムーン
ブルー・ムーン
Blue Moon HT
1965年 Tantau,Math. ドイツ
満月は大抵、1か月のうちに1回しか見ることができませんよね。
ただし月初めが満月で、ひと月が31日の場合には、1ヶ月
の間に2度目の満月を見ることができます。
この1ヶ月の間に出た2度目の満月のことを「ブルームーン」と呼び、珍しい現象なので、見ると幸せになるとも言われているそうです。
ちなみに次にブルームーンが見られるのは、2026年5月31日と、だいぶ先になるので、ばら苑で「ブルー・ムーン」をご覧になるのはいかがでしょうか。香りも素晴らしいですよ。
トゥワイス・インナ・ブルー・ムーン
トゥワイス・インナ・ブルー・ムーン
Twice in A Blue Moon HT
2003年 Tantau ドイツ
「ブルー・ムーン」が世に出でてから、約40年後に発表されたこちらのバラ。
「ブルー・ムーン」よりも耐病性に優れていると言われています。
英語の慣用句で “Once in a blue moon” という表現があり「滅多にない」「稀な」という意味だそうです。
それを「 Twice 」=「 2度目 」「再び」に変えて名前が付けられています。
「ブルー・ムーンの再来」や「ブルー・ムーンを超える特別なバラ」と言った意味合いになるのでしょうか?
遊び心のあるネーミングですね。
イザヨイバラ
イザヨイバラ
R. roxburghii Sp
こちらのバラ、花びらが100枚以上あると言われ、蕾もトゲトゲしていたり、ガクもギザギザとしている個性的なバラです。
さらに不思議なのが、花の一部が欠けて完全な丸にならないという少し変わった特徴があります。
その少し欠ける花の形を月の形に例えて名前がつけられました。
「イザヨイ」は漢字で書くと「十六夜」(じゅうろくや)。
十五夜(じゅうごや)の次の日を指します。
満月から1日経ち、少し欠けた月と花の形をかけた風流なネーミングなのです。
ロイヤルコーナーの裏側にあり、ようやく1輪咲きましたので、ぜひご注目ください。
一般開放が始まって1週間が経過しましたね。
まだまだ見頃が続いていますので、皆様のお越しをお待ちしています。
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