春の一般開放 13日目 新たに殿堂入りを果たしたバラ
生田緑地ばら苑の開花状況は “ 見頃 ” が続いています。
今日はとても暑い1日でしたね。
明日も夏日となるようです。ばら苑は日陰が少ないので、熱中症対策、日焼け予防対策などをお願いいたします。
さて、昨日、5月19日(月曜)は、広島県福山市にて第20回世界バラ会議の開会式が行われ、新たに殿堂入りを果たしたバラが発表されました。
殿堂入りのバラとは
世界約40カ国のバラ会が加盟する世界バラ会連合によって、3年に1度開催される会議で、世界中で愛されるバラの中から選び抜かれたバラが「バラの殿堂」に収められます。
これまでにモダンローズでは18種類のバラが選定されています。
詳しくは、ローズガーデンハウスに写真付きで掲示がありますので、ばら苑にお越しの際はご覧になってください。
ばらの町 福山
開催地である広島県福山市は「ばらの町」として知られています。
戦争で市内の8割が焼け野原となり、平和を願う市民によって1,000本のバラを公園に植えたのが、ばらの町 福山の始まりだそうです。
駅前やサービスエリア、公園、学校、図書館、病院などなど、様々な場所にバラが植えられ市内に400か所以上のバラ花壇があり、多くの花壇を市民ボランティアがお手入れしているそうです。
詳しくは世界バラ会議の公式ホームページをご覧になってください。
そして今回、新たに殿堂入りを果たしたモダンローズは「ガートルド・ジェキル」でした。
イギリスの育種家、デビッド・オースチン氏によって1986年に作出され、長く愛されてきたバラです。
ピンクの豪華な大輪ロゼット咲きで、そのまま育てればつるバラとなり、短く剪定し直立させて鉢バラでも楽しむことができます。
さらに香りも強く、オールドローズの甘い香りとなっています。
ガーデンデザイナーとして活躍しイングリッシュガーデンの礎を築いたと言われるガートルド・ジェキル氏(1843年~1932年 )に捧げられました。
生田緑地ばら苑には植栽されていないので、早速、注文をしました。
これから生田緑地ばら苑でも立派な株に育てて、香りを楽しみたいですね。
そして現在、生田緑地ばら苑で見ごろを迎えている殿堂入りのバラをご紹介します。
グラハム・トーマス 1983年 バンクーバー大会にて殿堂入り
グラハム・トーマス
Graham Thomas S
1983年 Austin,David イギリス
見頃を少し過ぎてはいますが、同じくデビッド・オースチン氏によって作出されたバラです。
カップ咲きが可愛らしいですね。
サリー・ホームズ 2012年 サントン大会にて殿堂入り
サリー・ホームズ
Sally Holmes S
1976年 Holmes イギリス
半つる性なので、つるバラのように誘引して楽しむこともできます。
ニュー・ドーン 1997年 ベネルクス3国大会にて殿堂入り
ニュー・ドーン
New Dawn LCl
1930年 Somerset Rose Nusery アメリカ
ニュー・ドーンとは「新しい夜明け」という意味で、それまでのつるバラは殆どが春の一季咲きでしたが、こちらのバラは突然変異によって強い返り咲きをする性質を獲得しました。
つるバラの世界に新しい夜明けをもたらしたという意味で名づけられました。
殿堂入りのバラはモダンローズだけでなくオールドローズもあります。
今回の福山大会では「ブラッシュ・ノアゼット」が殿堂入りを果たしました。
明日はオールドローズの殿堂入りをご紹介します。
一般開放期間も残り5日となりました、皆様のお越しをお待ちしています。
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