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2025年5月21日 (水)

春の一般開放 14日目 新たに殿堂入りを果たしたバラ オールドローズ編

開花状況は引き続き“ 見頃 ”です。

早咲き品種は最盛期を過ぎましたが、遅咲き品種が次々に開いてきているので、前半とはまた違った品種のバラが見られますよ。

既にお越しのお客様も、ぜひまたバラを見にいらしてくださいね。

また、ご来苑後には、以下のアンケートへのご協力をお願いいたします。


一般開放来苑者アンケートへのご協力ありがとうございました。

昨日に続き今日も30℃を超える真夏日となる予報です。

まだ暑さに身体が慣れてない時期なので熱中症にはくれぐれも気を付けてください。

 

今日は殿堂入りのバラ、オールドローズ編です。

 

殿堂入りのバラとは

世界約40か国からなる世界バラ会連合が、3年に1回開催する世界バラ会議において選出します。
オールドローズの場合は、歴史的または系統的に重要で、長年に渡って絶えず人気を博してきたバラが殿堂入りを果たしています。
現在までに13品種が選ばれています。
第20回 世界バラ会議、福山大会で新たにオールドローズとして殿堂入りを果たしたのがこちらです。

ブラッシュ・ノアゼット

咲き始めは白に淡いピンクが乗り、徐々に白っぽくなっていく小輪房咲きのバラの画像

ブラッシュ・ノアゼット
Blush Noisette  N
1814年 P.Noisette  アメリカ

植込みの中で花殻切りをしている職員さんの画像

Nはノアゼットのことになりますが、アメリカで作られた系統です。
ブラッシュ・ノアゼットは繰り返しよく咲くので春以降も楽しむことができます。
ノアゼット系統のバラは、昔からヨーロッパにある古いタイプのオールドローズ、ガリカやアルバの系統に比べて、ティーローズやブルボンローズと交配が行われ、樹形や花の形、花色、咲き方が多様化した新しいタイプのオールドローズと言えるでしょうか。
皆さんに見て頂けるよう、茶色くなった花を職員が切ったので綺麗になっています。
オールドローズコーナーの小アーチとガゼボの間の植え込みにあります。

 

次に生田緑地ばら苑で見ごろを迎えている殿堂入りのオールドローズをご紹介します。

グルス・アン・テプリッツ 2000年ヒューストン大会にて殿堂入り

赤い中輪、丸弁のカップ咲のバラの画像です

グルス・アン・テプリッツ
Grüss an Tepilz  HCh
1897年  Geschwind,R. ハンガリー

赤い色が特徴的で日本では「日光」の名前で明治時代から親しまれていました。

 

ロサ・ムンディ 2009年 バンクーバー大会にて殿堂入り

ピンクの平咲きの花弁に、濃いピンクの絞り模様があるバラです

ロサ・ムンディ
(ロサ・ガリカ・ヴエルシコロール)
Rosa mundi  SP
bef. 1581年  作出者不明

このような絞り模様が昔からあったことに驚きを覚えますね。

 

シャルル・ド・ミル 2015年 リヨン大会にて殿堂入り

赤紫色で花弁が多く、カップ咲きのボリューミーなバラの画像です

シャルル・ド・ミル
Charles de Mills  HGal
bef. 1746年  Hardy

花びらが多く、大きさもボリュームがあります。
樹形は大きく伸びるので、つるバラとして使うことができます。

 

ばら苑、奥のオールドローズコーナーで綺麗に咲いていますので、是非、注目してみてください。

オールドローズコーナー手前のベンチは木陰となっていて暑い苑内で休憩するのにもおすすめです。

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