春の一般開放4日目 今日は母の日
一般開放が始まって4日目、開花状況はすでに“見頃”です。
昨日は足元の悪い中、来てくださったお客様もいて、ありがとうございました。
今日は母の日ですね。
母にちなんだバラや交配によく使われたバラなどをご紹介したいと思います。
まずは苑内にある母子像です。
製作は多摩美術大学教授 早川巍一郎 氏によるものです。
ここには平咲きのバラが多く植わっています。
昨日はこの植え込みで倒れてしまった株の処置を職員さんがしていました。
この後も雨風の影響が少ないといいですね。
続いては名前に「マザー」がつくバラです。
クイーン・マザー
F
1991年 Kordes ドイツ
2022年9月8日に亡くなったイギリスのエリザベス女王の実母・エリザベス・ボーズ=ライアン(1900年8月4日 - 2002年3月30日)に捧げられたバラです。
「女王のお母さん」 として、長くイギリス国民に慕われました。
まだ数輪しか咲いていないので、これから楽しめると思います。
向かい側の女神フローラ像の周りには、娘である「クイーン・エリザベス」が植わっています。
こちはら作出者が自身の母親に捧げたバラです。
ピース
HT
1945年 Meilland,F. フランス
ピースという名前で世に出る前に、作出者フランシス メイアンが「マダム・アントワーヌ・メイアン」と名付け、母親に捧げたバラでもあります。また後のバラの交配に多く使われ、ピースの直系だけでも約280品種あると言われピースファミリーと呼ばれます。
「スーパー・スター」「パフューム・ディライト」の種子親
「プリンセス・ド・モナコ」「ガーデン・パーティ」の花粉親になっています。
「マザーローズ」として活躍したバラ
オフェリア
HT
1912年 Paul,W. イギリス
HT(ハイブリッドティー)品種の代表的な花形「高芯剣弁」の形を確立したされているモダンローズを代表な品種です。
たくさんの名花の交配親「マザーローズ」として知られています。
「デンティ・ベス」「ドレスデン」「ペネロープ」の種子親になっています。
シャトー・ド・クロ・ブージョ
HT
1908年 Pernet-Ducher フランス
黒バラの祖として多くの子孫を残しました。
シャトーはお城、クロ・ブージョはワインの生産地として有名な地名です。
作出者のペルネ デュセが、この地域のワインを好んで名前が付いたとの説があります。
「スパニッシュ・ビューティー」の花粉親でもあります。
ゴールデン・ラプチャー
HT
1933年 Kordes ドイツ
初期の黄色のバラとして有名で、切り花としても交配親としても活躍しました。
「スペックス・イエロー」の種子親、「ピノキオ」の花粉親となっています。
かけ合わせを辿っていくのも興味深いですね。
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