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2019年11月 1日 (金)

青いバラ

秋の公開期間も後10日となりました。
11月10日(日曜)まで公開

見ごろのばら苑は、前半とは、ガラッと変わった景色がお楽しみいただけます。

大輪四季咲き品種も次々に開花

<青いバラ>
遺伝子組み換えをせず、品種改良の歴史の中で、生まれてきた「青いバラ」を紹介します。
色は、薄紫(藤色)と表現するほうがよいかもしれません。

しかし、「青いバラ」は、多くの育種家が長年にわたり挑んできた大いなる夢です。
バラは、青色の色素を持たないため、非常に難しい挑戦です。

この系統のバラは、「ブルーの香り」と呼ばれるダマスクモダンとティーの香り成分を合わせ持つ独特な香りがします。

<ブルームーン>
Img_71631 Blue Moon ハイブリッドティー
1964年 タンタウ ドイツ

タンタウが50年以上前に発表した代表作品。
別名 シシィ (生涯を通じて束縛を嫌い、自由を求めた美貌のオーストリア皇后・エリザベートの愛称)

<トワイス インナ ブルームーン>Img_62991 Twice In A Blue Moon ハイブリッドティー
2003年 タンタウ ドイツ

トワイス インナ ブルームーンは、ブルームーンより耐病性に優れ、すべてをもっと良くした品種のようです。
香りのレベルでみるとブルームーンに軍配が上がります。

<ブルーリボン>
Img_71171 
Blue Ribbon ハイブリッドティー
1984年 Christensen アメリカ

薄紫の透き通るような花弁

<ショッキングブルー>
Img_65341
Shocking Blue フロリパンダ
1974年 コルデス ドイツ

咲き始めは、赤紫色ですが、だんだんと薄紫色になってきます。
香質は、ブルーの香り

<シャルル ド ゴール>
Img_70981
Charles de Gaulle ハイブリットティー
1974年 メイアン フランス

<アフリカ スター>
Img_70941
Africa Star ハイブリッドティー
1965年 West ジンバブエ

現在のジンバブエ共和国(当時ローデシア)作出のバラ
アフリカ大陸の南部に位置しています。

ジンバブエ共和国の1965年は、植民地時代から独立と内戦の苦しい時代でした。
青バラの代表格であるブルームーンと同時代の作出ですが、このバラが日本に流通したのは、2000年代になってからではないでしょうか?
もっと、たくさんの方々に知っていただきたいバラです。

花弁数は、65枚。ふんわりとふくよかな形
花弁数は、ピースで40枚強、ピエール ドゥ ロンサールで55~60枚、比較すると、花弁の多さがわかっていただけると思います。

<マダムビオレ>
Img_65431 Madame Violet ハイブリットティー
1981年 寺西菊雄 日本

<バラに関する講習会のお知らせ>
11月2日(土曜) 13時~15時
テーマ:拘りのバラ栽培
講師:今井宣代先生 (公財)日本ばら会理事
時間:1時~3時
会場:ばら苑内「ローズガーデンハウス」
定員:40名(現地先着)
費用:無料

お楽しみに!

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