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2018年10月29日 (月)

アーリーモダンローズの宝庫

今年、60周年を迎えたばら苑は、2002年に向ヶ丘遊園から川崎市が引き継いだものです。
既存品種の保存を大前提に管理してきました。

その甲斐あって、生田緑地ばら苑は、アーリーモダンローズの宝庫です。

アーリーモダンローズとは、ハイブリットティー第1号「ラ フランス」の登場する1867年から50年ほどの間に作出された木立性のバラの総称です。
オールドローズのたおやかさを残しながらも、四季咲き性と強健な樹勢を兼ね備えています。
オールドローズからモダンローズへと大きく変わった歴史の証人のような個性豊かなばらたちです。

<レディー マリー フィッツ ウィリアム>
Img_3247 Lady Mary Fitzwilliam ハイブリッドティー
1882年 ベネット イギリス

ハイブリッドティー第一号のラ・フランスは、実を結ばず、ほとんど子孫を残せませんでした。
そのため、次世代へのマザーローズとなったのが、このばら。

「ロード オブ ハイブリッドティー」と呼ばれ、ほとんどのハイブリッドティーがこの品種につながります。
現代ばらの「ピース」も、この品種の子孫です。

<オーギュスティーヌ アレム>
Img_3146 Augustine Halem ハイブリッドティー
1891年 ギヨー フランス
 
オレンジを含んだシルバーピンクで、弁裏は、濃いピンク色。

<マダム メラニー スペール >
Img_3180 Mme. Melanie Soupert ハイブリッドティー
1905年 ペルネ・デュシュ フランス

<ミセス ハーバート スティーブンス>

Img_3104 Mrs Herbert Stevens ハイブリッドティー
1910年  マグレディ イギリス

アーリーモダンローズは、裏門近くの花壇とオールドローズガーデンに、数多く植栽されています。

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