11月3日(月曜)、一般開放の最終日は、たくさんのお客様にご来苑いただき、ありがとうございました。
秋の一般開放、入苑者総数は30363名でした。
朝のうちは曇り空でしたが昼前には日差しが出て、秋のやわらかな光の中で、バラの彩りがいっそう映えていました。途中、一瞬のお天気雨が降り、バラの花びらに小さな雫が光る、そんな印象的なひとときもありました。

咲き誇る花々の間をゆっくりと歩く人々、芝生の上で語らう穏やかな時間——。音楽やダンスなど、華やかなイベントも行われ、多くの笑顔が苑内に広がっていました。
それでは、ファイナルイベントをご紹介していきます!
ばら苑コンサート
TSUBO-KENツボケン(サックス)

長年にわたり、ばら苑コンサートにご出演くださったサックス演奏家・TSUBO-KENさん。最終日も心に響く音色を届けてくださいました。ばら苑にぴったりの「Rose」や、川崎市ゆかりの歌手・坂本九さんの「上を向いて歩こう」、そして子どもたちにも大人気の「アンパンマンのテーマ」まで、世代を超えて愛される名曲の数々が苑内にやさしく響きわたりました。 バラの香りと音楽が溶け合うようなひとときは、まさに最終日にふさわしい華やかな締めくくり。訪れた人々の心に、あたたかな余韻を残してくれました。
市民テントブース
garden tree(小物販売)


手作りのグッズが並ぶgarden treeさんのブースは、ばら苑の思い出をそっと形にしてくれる優しい空間が広がっています。ビニールプールを使った“お楽しみ釣りゲーム”も登場し、子どもたちの笑顔が絶えませんでした。
akie(小物販売)

一般開放中、冷たい風が吹いた日でも、akieさんのブースは明るい笑顔で、訪れる人々の心をほっと和ませてくれました。今日は晴天に恵まれ、たくさんのお客様がお店の前で立ち止まり、にぎやかで楽しいひとときとなりました。
ワークショップ
(はるひ野チャリティワンデーショップ)

はるひ野チャリティワンデーショップさんでは、キラキラのビーズを選んで、自分だけのオリジナルケーキをデコレーションする体験が大人気!小さなお子さまが真剣な表情で作品づくりに取り組み、家族で楽しめる優しい時間が流れていました。
前田龍珠園(ワイン販売)

前田龍珠園のワインブースでは、自然栽培のぶどうから生まれたこだわりのワインが並び、来苑者との会話も弾んでいました。コロナ禍を経て、今では苑内でお酒を楽しめるようになったことが何より嬉しいですよね。グラスを手にした皆さんの表情も晴れやかでした。
ばら苑コンサートも市民テントブースも、小さなお子さまから大人まで楽しめるよう、皆さんが工夫を凝らしてくださっていました。音楽や手作りの品々、温かな想いが、ばら苑を優しく盛り上げてくれていました。本当にありがとうございました。
ボランティアさんたち

最期の朝礼の様子です。いつも以上に、たくさんのボランティアさんが活動に参加していて、ばら苑への深い愛情が感じられます。
ボランティアガイドツアー
ボランティアガイドツアーはバラの香りを実際に比べながら、名前の由来や作出者にまつわる物語を交えて、苑内の見どころを丁寧に案内してくれていました。参加者も多く、何組も増やして対応するほどの盛況ぶり。ひとつひとつのバラに込められた背景を知ることで、バラがより美しく愛おしく感じられます。そして何より、ガイドさんごとに語り口や視点が異なり、それぞれの個性が光るお話が楽しめるのも魅力のひとつです。



バラの実が赤く色づいているノイバラ。春はどんな風に花が咲いていたか、「フェルトで作ったバラ」を使って説明しているガイドさんがいました。この可愛らしいフェルトのバラは、手芸が得意なボランティアさんを中心に有志の皆さんが心を込めて作ったそうです。並べて見ると、写真やイラストで見るよりも、サイズや雰囲気がよく分かりますね。お客さんに分かりやすくバラの魅力を伝えたいという工夫が随所に感じられます。
受付テント 花の種・缶バッチの配布

受付テントでは、ばら苑募金への感謝を込めて、職員やボランティアの皆さんが来場者にお花の種を配っていました。ばら苑は長期閉苑となり、一般開放は暫くお休みとなりますが、職員によるバラの維持管理はこれからも続いていきますので、募金はバラのために大切に使わせていただきます。

受付テントでは「殿堂入りバラ」の缶バッチも配布されました。使用されたバラの画像は、実際に生田緑地ばら苑で咲いていたものですよ。職員さんがひとつひとつ、手作業でプレスしていました。これがなかなか難しいそうで、すこし円からずれたものがあっても味わいと思ってください(笑)
花がら切り

バラをより美しく見ていただくために、ボランティアさんが一輪ずつ丁寧に花がらや枯れ枝を切ってくださっていました。ボランティアの中には、観察や記録のためにバラの画像を撮りためている方もいて、その長年の蓄積により、2024年に生田緑地ばら苑で見られる約850品種のバラの画像を収めた「ばら苑物語」という記念誌が発行されました。今回の缶バッチにも、その記録画像が活用されています。

ばら苑の歩みと、バラが持つ魅力をぎゅっと詰め込んだ記念誌『ばら苑物語』。この冊子は、ばら苑を大切に思う地域の皆さんのご支援のもと、生田緑地ばら苑ボランティア会によって発行されました。ばら苑の歴史や人とのつながりが丁寧に綴られており、現在は川崎市の図書館で閲覧することができます。
ブルガリアデー
昨秋の「全国都市緑化フェアかわさき」で大好評だったブルガリアイベントが、今回もばら苑に登場しました。


ブルガリア文化展や販売ブースでは、色鮮やかな刺繍が施された布や、手仕事の温もりが感じられるキーホルダーなどが並び、訪れた人々の目を楽しませていました。壁には美しい風景写真と伝統衣装が飾られ、まるでブルガリアの街角を旅しているような気分に。繊細な模様や鮮やかな色使いに、文化の豊かさと職人の技が光る、心ときめく展示でした。

職人さんが手彫りした木製の小物入れの中には、やさしくバラの香りがするオイルが入っているそうで、お客様の手のひらに少しつけて香りを確かめてもらっていました。
ブルガリア刺繍のワークショップ

とても繊細な手作業ですが、バラの刺繍が完成したら良い思い出になりますね。

ブルガリア共和国大使館のご来賓の方々を協会職員で案内させていただきました。
中央にいらっしゃるのが、ブルガリア共和国大使館 通訳・文化部担当のイリヤナ・コストヴァさん。
満開のバラ「ピース」を静かに見つめ、その香りと美しさを楽しまれていました。
左奥にいらっしゃるのは、参事官であり、2025年大阪・関西万博ブルガリア館の館長を務めたゲオルギ・コストフさん。
ばら苑の風景をゆっくりとご覧になっていました。
ブルガリアダンスショー
昨秋に続き、民族衣装を身にまとったブルガリアフォークダンスチーム「KOGA」の皆さまが、芝生の上で華やかに舞い、会場を盛り上げてくれました。


観客の笑顔とともに、異国の文化を楽しむ温かな空気が映し出されていました。
華麗な足さばきと笑顔いっぱいの踊りが会場を包み、見ている人たちも踊りだしたくなってきたところで、みんなで輪になってダンスタイムです。


ダンス後には、ブルガリア共和国大使館 通訳・文化部担当のイリヤナ・コストヴァさんから、ご挨拶を賜りました。昨秋からのバラを通じた文化交流の意義や感謝の気持ち、再整備後の生田緑地ばら苑への大きな期待が述べられ、未来へと続く交流の芽が、静かに、そして力強く育ち始めていることを感じました。

川崎市建設緑政局 河合征生 局長からは、ブルガリア共和国大使館のご来賓の皆さまや、ダンサーの皆さま、そしてご来苑の皆さまへの感謝の言葉が述べられました。
そして、2031年に向けて、さらに魅力あるばら苑を目指していくことを誓われました。挨拶の中では、ブルガリアのダンスステップが難しくついていけなかったことに触れ、「5年後までに成長しておきます」と笑顔で語られ、会場が和やかな雰囲気に包まれました。
ダンスや挨拶も終わり、閉苑まで残りわずかとなると、皆さま、名残惜しそうにバラを眺め、ゆっくりとばら苑をあとにされていました。
長いようで、あっという間。まるで夢のような一日。そして、19日間の秋の一般開放と67年に渡る歴史が、静かに幕を閉じました。
日ごとに花びらが少しずつ開き、ご来苑の皆さまと春ぶりに再会できたバラたち。ようやく膨らみはじめた蕾もたくさんあり、「もう少しだけ見ていたい」と思わずにはいられません。でも、もう会えないと思うと、胸がきゅっと締めつけられるようです・・・この続きは、数年後になるのですね。
生田緑地ばら苑は、これまで多くの方々に愛され、支えられてきました。その長い歴史の中で育まれてきた想いが、今も苑内のあちこちに静かに息づいています。そして今回も、ばら苑を大切に思ってくださる皆さまのおかげで、この特別な時間を迎えることができました。
これからの再整備計画がどのように進み、どんなばら苑になっていくのか、皆さまも一緒に想像しながら、やさしく見守っていただけたらと思います。
心からの感謝を込めて——本当に、ありがとうございました。
最近のコメント